東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




ワタミ株式会社の代表取締役社長 渡邊美樹さんの本。居食屋「和民」を展開し、40歳で株式上場された。お客様、社員からも、できるだけたくさんの「ありがとう」を集めることを事業目的に掲げ、介護、農業、学校経営などにも進出。「ありがとう」を集めるというぶれない軸に基づいて、活発に事業展開されている。

今、ウチの会社の社内に「渡邊社長が好きだ」とか「渡邊社長の本を読んで感銘を受けた」とか言う社員が増えていて、社内SNSの日報にも「渡邊語録」が紹介されたりしている。自分も読んでみたいと思っていた。

ちょっと話しがそれるけど、今日は長男の東京での一人暮らしの準備のために、鍋・釜などを買いにいく予定だった。しかし昨日フトしたことからヨメさんがギックリ腰をやってしまい寝込んでしまった。もちろんこれは不幸なことで、寝てればいいけど、起きあがると激痛でどうにもならず、本人はもちろん自分も長男も困っているのだけれど、そのおかげで今日の買い出しは中止され、自分は秋葉原のマンションで看護がてら読書の時間がたっぷり取れた。今、こちらの本を例によってポイントにマーカーを引きながら 読み終わり、書評を書き始めたところだけど、そのまま、この本を東京に残る長男に渡していけることがとてもいいことだと思っている。自分の息子に読ませたい本。そう感じました。

内容的には 直球勝負 という感じ。精悍で、わかりやすく、若々しい考え方だと思う。

小学校5年生のとき、母親を亡くし、父親の会社が清算に追い込まれてしまうという大きな不幸を乗り越えて ここまできた方だけに、時間に対して緊張感があり、とても強い精神力を感じる。「好きなことをやっている」、「好きだからがんばれる」というスタンスを貫かれているけど、この考え方はとても大切だと思う。「好きなことを仕事にできる人ばかりじゃないよ」とか「好きだと思ったけど違っていた」とか言う人がでてきそうだけど、ひとたび選んだ以上は「好きになるべき」なのだ。やはり好きでなければここまでがんばれないと思う。

第一の方程式 : 神様が応援したくなるような努力
第二の方程式 : 原理原則を外さない
第三の方程式 : 明るくて、人との出会いがある
第四の方程式 : 心に一点の曇りもない

第三の方程式は、その章の書き出しの部分の「私は元気よく挨拶をし、明るく接することをモットーにしています。明るさは人との出会いをもたらしてくれます。そして、人との出会いが、運を運んできてくれるのです。」という言葉に尽きている。自分も本当にそう思う。

第四の方程式では「一線を越えない」ということをおっしゃっている。「この一線を定義するのは、とても難しいのですが、あえて言うなら、恥ずかしいかどうか」とのこと。たとえば3,000万円もするようなフェラーリに乗ることは渡邊社長は「恥ずかしい」とおっしゃる。1,000万円もするような時計を身につけることもそう。たとえそれができる財力があったとしてもやらない。この「一線」は人によって違うと思うけど、こういう「一線」を設けることはとても大切なことで、運を離さない生き方と言えると思った。

とても硬派で、まっすぐな、ピュアな生き方。自分も行動に移していきたいメッセージが満載です。特に若い経営者や幹部、幹部候補者にはピッタリで、おススメです。

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