東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




焼津港の内港(元々は内港しかなかった)と「かまぼこ屋根」の魚市場は焼津を
代表する風景だった。

現在、実際の水揚げは外港で行われるようになり、魚市場も移転。焼津の象徴のような
その風景は失われ、港としての役割も失い、地域の核を失ってしまった。そしてその
状態がもう何年も続いている。



そこに焼津出身で、現在 明治大学大学院で建築学を専攻する山下香澄さんが、渾身の
模型を作り、「青のリズム -旧焼津港のリ・デザイン-」というプレゼンをしてくれました。

焼津商工会議所のまちデザイン委員会にて。素晴らしいプレゼンでした。



地元にどっぷり浸かってしまうと気が付かないものですね。言われて納得でした。

★ 焼津市だけでなく、日本の水産業発展の中心であった場を歴史的空間として捉え
  次世代に引き継ぐ

★ 焼津港(内港)は水産業発展を支えた、産業遺産としての価値がある

★ 漁港として、街の核としての役割を失った旧焼津港において
  失った要素を取り戻し、「風景を再構築」する

とても心に響く言葉でした。 安易に再開発 → 博物館、水族館 → 観光
という風になっていないところがいい。山下さんはこの歴史的な場所を
次世代を担う若者たちのための教育の場として再構築を考案していたけど、
素晴らしいセンスだと思いました。

現在の内港と中港を分けている土地の下をくり抜いて、魚が回遊できるようにすれば
内港と中港は、まぐろの養殖場として利用できるって、すごい発想だと思いませんか?
ダイナミックですよね。もう本当にびっくりでした。

自分としては「海辺のビジネスパーク」的な要素も加えたいけど、そういう要素を
盛り込むことも十分可能だと思う。


いつの時代もセンス溢れる若者たちは存在している。たまたま今は焼津を離れているけど、
元々焼津に生まれ、焼津を今でも大好きな人は全国にたくさんいるはずだ。
ぜひこういう人たちの発想、意見も取り入れてまちづくりを推進してほしい。
ネットを使えば、そういうことは簡単にできる時代なのだ。

コストをかけてプロのコンサルタント雇うのはもちろんいいけど、決定的に違うのは、
焼津に生まれ育ち、目にみえないところまで焼津をわかっていて、地域への愛情が
強くある点だと思う。そういう人たちの意見も取り入れていきたいと思いました。

充実したまちデザイン委員会になりました。山下さん、どうもありがとうございます。

こちらの模型は、しばらく焼津商工会議所の会議室に展示中です。
見たい方はぜひ、会議所まで ( ´ ▽ ` )ノ 。

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