検索エンジンがとびっきりの客を連れてきた！

宝石のように輝く「ネット・サクセスストーリー」が９つ納められている。

決して潤沢な資金があるわけでもなく、豊富な人材がいるわけでもない。地方のどちらかと言えば中小・零細企業がインターネットを使ったビジネスにのり出し、成功をつかみ取るまでの汗と涙の物語だ。

突然の水害でお客が途絶えてしまった福井の料亭が、それまで副業だった鯖寿司の通販に生き残りをかけることに。職人気質の父親からは「アホちゃうか？うちの鯖寿司は生ものなんやぞ。日本全国に売れるはずがないやろ」と言われてたり、売れてお客に商品を送ったら「配達された寿司が凍っていた」とクレームがきたり。息子の悪戦苦闘は続くがついに月商は２００万円を突破して。。。

金融機関向けに大型金庫を販売していた金庫屋さんは、バブル崩壊後 金融機関の再編が進み、仕事がぱったり無くなってしまった。それまでまったくの副業だった個人向けの金庫販売。店頭には在庫がホコリをかぶっていたが、このままではしかたがないと、若手社員が在庫をヤフーのオークションに出すことを発案。
しかし金庫のＢｔｏＣ販売は難問続出。なにせ商品が重いので配達員が２人でないと納品が難しい。そうするとどうしても送料が高くなってしまう。。。一見越えられないような高い障壁を越えて、逆にオンリーワン・ビジネスにしてしまう秘策とは？

どの話も情熱とアイデアに溢れていて感動的だ。あとがきにとてもいいフレーズが書かれているので、以下抜粋。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

全員が検索連動広告を使うことによって成功の手がかりを得たということ以外に、もうひとつ共通項があることに気づかされる。
それは、この本に登場した経営者全員が、こう考えていることだ。
「大手企業の下請けに甘んじたり、これまでの既存の顧客に頼るのではなく、自力で新たなマーケットを作りだし、新たな顧客層を発掘し、大海原に漕ぎ出していきたい」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

ネットビジネスの「現場の生きたノウハウ」と「元気」がもらえる本。
おすすめです。　ウチの会社の社員は全員必読 (^_^;) 。