なにやら、表が騒がしい。
ウィーン、ウィーンと季節外れのチェーンソーの音だ。
出てみると、例の槿(むくげ)を切り倒しているではないか。
それは、天下の公道、歩道と車道の間の植栽帯・・・・
この辺りは殆どトウカエデが植えてある。
20年ほど前、空いた処に亡き母が植えた槿(むくげ)だ。
そういえば、昨日父親の処に市の職員風の人が二人来て
何やら話しているのを見かけたような・・・・
訊ねてみると、やはり市の職員で、何処でどう聞きつけたか
父の処へ、バス停の目線から邪魔になるから切り倒したい
のだがという承諾を取りに・・・・・・・・・
高さ4.5メートルくらいまで大きくなり、
毎年この時期になると結構長い間にわたり
花を楽しませてくれ、道行く人も楽しんでいたに違いない。
母の思い出が身近な処から一つ減るのも寂しい気も
するが、事情を察すると致し方ない。
私が感心するのは、そんな場所に平気で植えてしまう母
の”おおらかさ”とそれを覚えていたご近所の人の事。
それとこの程度の事に限って言えば、
役所の怠慢?もご愛嬌かなという事。