今日は、母の入所している特養の「家族会」でした。
入所して、5ヶ月目・・始めての会です。
10時半からだったので、少し早めに行って・・昨日作ったクッション二つを母の所へ持って行きました。
母はフロアーで、お茶の時間でした。
私の顔を見るなり・・トイレに行きたいと言う母で・・
ワーカーさんに聞くと、やはり熟睡時に大量に出ているけれど、ポータブルトイレでの排尿がないとのことでした。
記入してある表を見せてくれて、一日10回くらい連れて行ってくれている日もあります。
でも、ほどんどが-の印。出ていないってことです。
今日は母のいるフロアーの入浴日だと言うことで、ワーカーさんが一人でお茶の用意をしている最中でしたが、快く連れて行ってくださって・・私もお手伝い。
母の健常側の足がどっちなのかわからなくなってしまうくらい・・全くといってよいほど、立位が取れていません。下着を脱がして触った太ももの筋肉は、両足が同じくらいにタルンタルンになっていました。
哀しいけれど、これが母の現実。仕方ないことなのかもしれません。
前のめりになる母を支えて、家族会が始まる時間も過ぎたけれど・・結局出ませんでした。
家族会は、一階のディサービスに使用している部屋で、行われました。
六つの大きなテーブルに、一階から三階までの各フロアー各ユニット毎に分かれて座っていました。
母のいる特養は、本来ユニット型ではありませんが、フロワーを分けてユニット方式を取っています。
フロアー毎に、担当ワーカーさんが6人くらいで交替で看てくださっています。日中は4名くらいで、10名くらいの方を看ており、母のいるフロアーはショートスティの場所でもありますから、多いときにはその倍くらいの人がいます。
何故母がこのフロアーにいるのか・・聞いてみたことがありますが「皆と相談した結果と、いつもショートで利用していたベットに近いベットが空席になった」ということでした。
私は母のトイレ介助を手伝っていたので、一階に下りた時には既に会は始まっており・・後ろの方のテーブルにとりあえず着席させてもらいました。
今、85名の方が入所されているそうですが、全員の家族とはおそらく言えないでしょうけれど、各テーブルには7.8名づつの家族が座っていました。
看護士さんが増員されるとかで、少し費用が上がるそうです。
個々に合った、機能回復・・もしくわ現状維持の訓練も、看護士がやっていきますとのことでした。母のいる特養には、外出はないのかと思っていましたが、実際はそうではなく・・初詣や花見もあって・・それが母のいるフロアーでは実施できない状況というのが、ちょっと哀しくもアリ・・他の利用者さんが羨ましくもありました。
それから、フロアー毎に座談会。
私も母のいるフロアーの席に移動して・・たまたまテーブルでの司会を担当されていたのが栄養士さんで、その隣に座っていたので・・自己紹介が一番でした。
とりあえず、母の名前と娘だってことを告げ・・よろしくお願いしますで次の方へ。
名前や顔は全く一致しませんでしたが、もう長い時間を特養で過ごされているという家族の方ばかりでした。
私を含めて5組の家族が、一人だったり二人だったりで出席されていました。
旦那様を・・奥様を、お母様を・・中には私と同じくらいの年齢の方が、孫ですと答えていました。
やはり・・母はかなり若い方だと思いました。
司会者の「何か気になっていることとかありませんか?」の質問に口を最初に開いたのが、奥様を預けているという旦那様。娘さんと二人で出席されていました。
「もう、随分長いこと預けているんですが・・あんまり長く生きて欲しくないと思うようになりましたよ。ここに置いて、自分が先に死んでしまうんじゃないかと不安ですね。」って。
その話を受けて・・もう一人、旦那様を預けている奥様も「わかります。私が先に死んだらと思うと、不安ですよ。子供に任せることなんて出来ませんから」って。
ホントの本音ですね。
あまりにも深い言葉に、私は眼を伏せるだけでした。
多分、母のいるフロアーは・・いわゆる要介護5であろう方達の場所なんだと思います。
寝たきりでは無いにしろ、食事以外は寝ている方が多いし・・そうじゃない方も、あまりお話をしたりするような感じではありません。暴れる方や徘徊するような方もいません。
だからこそ・・ショートの場所になっているんだとろうと、今更わかった私でした。
数年前は、ショートはショートの場所があり、特養の方とは離れていました。
それが一緒になった理由はわかりません。
それは、この施設の考えですから、もちろんいろいろ考えて下したことなのでしょうから・・あくまでも私の想像でしかありません。
会は一時間程で終了して、私は再び母のところへ。
丁度昼ごはんの前でしたから、食事介助をしてから帰ることにして・・母の横に座らせてもらいました。
そして・・また・・心配と不安の種が芽を出していることに気が付きました。
今日のお昼ご飯です。
最初は・・スプーンでご飯を食べ始めました。
私の知っている母の食事の様子・・ただ、まだ前歯が5本無いから・・そのことだけが違っていると思っていました。
ところが・・ニ。三口は普通に食べていたようなのですが、そのあとは全く咀嚼がないんです。
噛まないで、汁物で丸呑みしている感じ。何度も「噛んで!」と口真似しても・・母は噛まずに飲み込んで・・。
歯のせいではない感じです。奥歯はちゃんとしていますから。
ちょうど栄養士さんが通りかかり・・様子を見てもらいました。
今の状態で、この常食には・・無理があると、私は混乱した頭でしたが思いました。
この一週間・・母はこんな調子であったようです。
それでも、ワーカーさんが一生懸命に噛むことを母に言いながら時間をかけて食べさせて下さっていたようです。結局・・完食は出来てはいなかったようですが。
あまりに続いて、母の状態が悪くなる。
もう、なんだか情緒不安定な私には・・受け止めきれなくなってきました。
笑いながら、喋りながら、涙が一杯こぼれて・・
誰のせいでもなく、どうしてあげようもなく・・。
母の意志が、噛むことをやめている感じでした。
ワーカーさんも、一生懸命にやれることをして下さってるし、お粥の大嫌いな母の為に、手も・・努力もしてくださっているんです。
母の食事のこと・・そう言えば、ワーカーさんから聞いていたはずなのに、排尿のことで頭が一杯だった私は、母の食のことを深く考えていなかったんですよね。
まさか、これぼどだとは・・想像が出来なかったんです。
一時間かけても、ほとんど食べさせることが出来ませんでした。
ワーカーさんは、それでも半分は食べさせてくださってることが、私には出来ませんでした。
今日の夜から、お粥とソフト食に変更してもらうことにしました。
こんなんだったら、早くそうしてくれても良かったのに・・なんて思ってしまいましたが、そうじゃないいんですよね。
母の噛む力を、諦めないでいたんですよね。
でも、ワーカーさんや栄養士さんともよく話し合って・・とりあえず栄養や体力を考えて、食べさせることに重点を置いてもらって、様子を見ながら、また常食に変更してもらうことになりました。
来週には前歯の入れ歯も入るようなので、それでまた良い方向に戻ってくれるといいのですが。
こんなことまで、父と同じにならなくてもいいのに・・どこまで一緒なんだろね~~
私は、もうクタクタです。
家に帰れば父は、調子悪そうにしているし・・
なんだか・・ホントに・・疲れちゃったなぁ。
でも、また明日・・母の昼ご飯にあわせて、様子を見に行くことにしました。
いっこんまさんから頂いた、尿の出が良くなるという百年茶も煮出して持っていかなきゃです。
娘のお弁当も・・作らなきゃだし、もう考えないで寝よう。
寝てしまおう!
まだまだこの時間も、介護に追われて、クタクタになっている人も一杯いるんだし、比べたら・・そうだ!
もう少し、私も頑張る。
家族会での身内の方々の言葉に息をのみました。
思い言葉です。
私も同じお立場ならきっと同じことを話したでしょう。
同じ体験されてる家族会だったからこその言葉ですね。
いっこんまさんからのお茶。効き目があるといいですね。
頭が下がります。ご自分も大事にしてくださいね。
本音を言葉にするのは、とても勇気のいる時があると思います。
でも、まるで普通の会話でした。
言い方は、あまりにも唐突でしたが・・ただ、自分が最後を見届けなくては・・という気持ちだけなのかもしれないです。
置き去りにして、死ねない・・。
それは、自分のためではなく・・相手に対する愛情なんでしょうね。
おそらく、長い年月を一緒に過ごしたからこその言葉。
私は・・やっぱりまだ未熟者、ただ・・まだ母に側にいて欲しい。
でも、それが母の本当の望みなのかは・・わかりません。
いまだに時々、何もかも面倒になって・・悪魔がささやくことがあります。
でも、それは私のため。
介護はされる側も、する側も・・やっぱり辛いことが多いです。
私も娘達には介護とは無縁でいて欲しい。
身体、自分、大事にしますね。
いっこんまさんからのお茶、ありがたかったです。