父の介護認定の再調査の結果が出て、今回も変わらず要介護2のままでした。
要介護2のままだったことで、安心してベットも借りれますし、週三回ベルパーさんに父の部屋の掃除もしてもらえます。
要介護1までは、ベットの貸し出しが原則として駄目なんですよ。
医師の意見書記入や、ケアマネさんの申請があれば可能らしいですが。
ヘルパーさんにしても、一緒に掃除をする・・とか、いろいろとオカシナ線引きがあります。
なので、変わらなかった認定にホッとしました。
父は他に週一度のディサービス、月に三回の看護士さんの訪問、月に二泊三日のショートスティ、レンタルはベットと柵の他に4点杖と、借りてないけど借りてることにしている車椅子とペアの無圧のウレタンクッション。
これまた、無圧のウレタンクッションが車椅子を借りていないと借りれないという・・妙な規則があって、使わない車椅子も借りてることになっております。
ディもショートもキャンセルが多々あるので、もう少し余裕があるようです。
実際、要介護3までは微妙な差があるようです。
どれくらい家族の介護度が高いかとか、認知症状の強さとか、認定調査員さんの細かい聞き取りからすると、一番大きいのが身体の動きだと思います。
心臓が悪いとか、鼠径ヘルニアがあるとか・・内臓の悪さはあんまり関係ないようで・・変な感じです。
担当者会議も今日終り、父の場合は臨機応変に、その都度考えていこうということになりました。
要介護2、在宅介護・・母の時に比べたら、全然大変じゃないはずなのになぁ。
利尿剤や、鼠径ヘルニアのこともあって、トイレの回数が今まで以上に多くなったこともあり、呼ばれてもいないことを心配している父は、付き添いを望むようになりました。
それ以前に最近、医師の診断結果だとか、説明だとか・・難聴のせいか、段々聞き取れなくなったり、聞き違いだったりが増えてきた父なので私としても付き添わないわけにはいかなくなってきました。
先日も、通院している泌尿器科で、腎臓の機能が落ちているからエコー検査をしなきゃいけないと言うので心配で付き添いましたが、実はそうでなく・・単に前立腺肥大がどのくらいになっているかを再診するためのエコーでした。前立腺は少し小さくなっており、膀胱の残尿量も減っていて結果は良好でした。
腎臓も、多少は数値的に落ちてはいましたが、まだまだ心配することもないとのこと。
「リリカ」という脊柱管狭窄症の痛み止めを飲んでいるから、腎臓に多少の影響があるかもしれない」・・どこからか聞いたその言葉だけが父の中で一人歩きをしてしまったようです。
泌尿器科の医師からは「何度もお父さんには言ってるんだよ!娘さん、ちゃんと付き添ってきなさい!」って怒られちゃういました。
82歳までは、一人でどこの病院へでも行けてた父です。
83歳になった父は、またに一つ坂を下ったようです。
そして最大の懸案事項、鼠径ヘルニアの手術をすることに決めました。
1月24日に消化器外科へ行った時は、まだ結論は出ませんでした。
心臓外科の医師の意見書には、今のところ手術に問題は無さそうだとのことでした。
但し、麻酔医にも診察をして貰うことが必至ということでした。
消化器外科の医師の説明によると、普通の人の十倍の入院期間になるだろうとのこどです。
血液サラサラにする為の薬を常用している父なので、手術するにあたってはそれを止めます。
じゃないと出血が止まらなくなるからです。
その為に、手術の一週間前には入院して、点滴で血液の流れを調整していくそうです。
父が診察中にトイレに行っている間に、医師が私に、その間の一週間に父の様子が変わることもあると・・つまり、馴れない病院生活と点滴に繋がれた状態により起こり得る認知症状です。
今のところ、軽い物忘れはあるものの、案外しっかりしている父ですが、80歳を過ぎての入院は、そのことも大きなリスクだそうです。
手術自体は難しいものでは無いそうですが、完治するとは限らないというのも事実だそうです。
薄くなった腹膜は、おそらく今飛び出ている右側だけじゃないから、そこを蓋しても別の所がまた飛び出てくる可能性もあるし、蓋をしたところの横から飛び出してくる可能性もあるそうです。
そんなこんなのリスクを考えると、手術に踏み切れず・・結論を延ばしてしまいました。
母のことが無かったら「やってしまってスッキリしよう!後はなんとかなるよ・・」って私も多分言ってあげられたと思うのですが。
それを言えなくなっている私であることも事実です。
毎日、鼠径部を押さえながら、何度もトイレに入っている父を見ていると、やはり決断しなきゃいけないような気が強くなってはいました。
多分、父も私の声を待っているような気もしました。
あ~あ・・またか・・私が決めるのかなぁ。
心がどんどん重くなってしまいました。
このまま、手術なんてしないでなんとかならないものか・・ヘルニア用のベルトの購入も考えましたが、場所が場所だけに装着もかなり大変そうです。
医師はそれもひとつの手段だと言っていましたが、看護士さんは勧められないとこっそり話してくれました。父の所に来ている訪問看護士さんも、父の性格を知ってる上で、父には向いていないと言っていました。
几帳面過ぎる父ですから、上手く当てようとすればするほどトイレの時間が今の数倍になるでしょうし、マッサージさんの手の圧力でさえ青タンになってしまう父の皮膚に、金具の圧力は一溜まりもないことでしょう。
毎日、思い悩んで落ち込んで・・ディも休んで家に閉じこもってる父を見ているのも、私自身がきつくなってきました。
おまけに、今頃になって脊柱管狭窄症の痛み止めの副作用が出たと言って、薬を飲むのを止めてしまった結果・・痛みが復活したらしくヨッタヨタ歩きに。
整形外科の医師も、本人が副作用みたいだと言えば、止める方がいいと言うしかないですもんね。
実際、痛み止めの副作用というよりも・・ワーファリンを飲んでいるゆえの毛細血管の損傷の痕だと思うのですが・・。
もう・・父自体もわけがわからず、それを見ている私も・・イライラカリカリ。
病気や痛みは父自身のことだから、私には本当のところ理解出来ていないのかもしれません。
でも、日々それを表に出して、私になんだかんだと言われても、私は医者じゃないからわかりません。
狭い部屋の中で、沈んでいる父。
どこにも行かず、その結果は他のことまで悪い方へ考える始末です。
辛さも、切なさも全面的に出して・・毎日顔をしかめて、溜息ばかり。
私もそれに対して優しくなんて出来なくなってしまっていました。
やはり・・ひとつでも解決出来るなら、前向きに進めるなら、手術した方がいいのかもしれない。
後のことは、とりあえず考えず・・
沢山のリスクを怖がって逃げていても、何も解決できないさぁ~~
ってことで、手術に向って進んでいくこととなりました。
電話で手術の話を医師に伝えてもらい、診察はしてもらったばかりなので、私一人で代理受診ということで、麻酔科の紹介状を貰ってきます。
午前中は私の脳外科のMRIの予約が入っているので、その後にしてもらいました。
私自身、去年の9月から始まってしまった顔半分の痺れは続いており・・うっと~し~ったらありませんが、慣れるしかないらしいし。
自分のことで落ち込んでいられない状態だから、まぁ~何よりかもです。
父の痛み止めも、再度医者に言って貰って来ました。
「やっぱり痛くて飲みたい」と言えば、医師は出してくれるんですよねぇ~~
副作用かどうかは、もう一度飲んで見てはっきりするかなぁ~と思ったりしています。
薬剤師さんにも、父の薬の多さから、どの薬の副作用なのか判りかねると。
まぁ~いろいろありますが、なるようになるでしょう。
あ~~~~~~疲れる。
もう嫌だ・・・。
と、思っている日々も過ぎてしまえばどってことない過去の一日・・かなかな。
2月も・・忙しい月になりそうです。