すっかり秋・・のわりには、今年も暖かい日が続いていましたが、ボチボチ寒さがやってきたようですね。
まだ山の紅葉もそんなに進んではいないような気もしますが、空は随分と高くなって、ちぎれ雲が飛んでいます。
11月5日、土曜日。
日曜日から天気が崩れるというので、両親を送り出した後に急いで支度をして・・ツーリングに出かけたました。
母はショート、父はディサービスです。娘二人は~まだベットの中で寝てました。
大好きなコース、413号線です。
バイクの後ろに乗って・・でのデジカメは、時々旦那の頭が邪魔をします。
写真の半分がヘルメット・・こういう写真がいつも沢山です。
「道志」山中湖へ向う道。
めったに渋滞もなく、信号もなく・・川沿いに緑の中を走る、とっておきの場所です。
ここを通るときは、ユウミンの「川景色」をおもわず口ずさんでしまいます。
山中湖近くまで来ると、富士山が顔を見せてくれて、お出迎えしてくれます。
山中湖から見た富士山です。
家を出る時は、天気がイマイチだったのだけれど、普段の行いがよろしいのか?大きな富士山に会えました。
先月の「赤池」見学の時よりは、少し木々の葉も色付いていたけれど、まだあと一息ってかな。
行き先は、雑誌に載ってたお店です。
単純に、どこへ行こうかと考えあぐねて・・紅葉も綺麗そうで、近場で~なるべく父が帰る前には戻ってこれそうな場所。
目に付いたのが美味しそうな「ほうとう」の写真でした。
そう!お昼ご飯に「ほうとう」を食べる為に、わざわざ河口湖あたりまで出かけたわけです。
贅沢ですねぇ。
小さな山に囲まれて、気持ちの良い場所です。
「まんぷく」というお店。1時を回っていましたが結構混んでいました。
旦那は名物の「ほうとう鍋定食」とろろとご飯付きです。
旦那はこの日、生まれて始めてとろろをご飯にかけて食べたんですって。
とろろご飯は嫌いだと思ってたけど、食べず嫌いだったとは・・23年目にして発見です。
一口目は上手い!って思ったようですが、もう・・家では食べなくていいそうです・・なんともはや。
私は雑誌に載っていた「カッパ飯定食」河口湖のB級グルメだそうですよ。
こちらのお店は、とろろの上にキュウリ。とろろの下には、なんと豚のしょうが焼きです。
マグロがとろろのお供だと思っていましたが、しょうが焼きとはビックリです。
とろろ・・美味しかったです。きゅうりに合うんですねぇ~知りませんでした。
きゅうりが乗っかってるから「カッパ」なんでしょうか・・・それともカッパが河口湖にいるんでしょかね?
せっかく河口湖近くまで来たのに、河口湖の写真がないところが・・私らしいというか・・・。
またおそらく・・この辺りには行くでしょうから、ま・・いいか。
代わりと言ってはなんですが、帰りは「津久井湖」経由にすることにしました(旦那が)
昔、まだ子供たちが小さかった頃、この湖の白鳥のボートに乗ったことがあります。
今は・・何故なのか、ひどく湖は汚れていました。いろんなものが・・浮いていて。
綺麗に花壇が作られていたけれど、湖がなんだか・・・な。
人影まばらな湖に、白鳥のボートが浮かんでました・・。
私の住んでいる相模原市は、政令指定都市になってかなり広くなりました。
この辺りも相模原市なのだから・・びっくりです。
あ、っという間に夕方になり・・父のディの帰宅時間は過ぎてしまいました~
そんなこともあろうかと、お迎えの時に介護士さんには「外出します」と言っておいたので、鍵を開けて入っていました。父はしっかりしているので、助かります。
それにしても、5時を回ると、ぼんやり暗くなる季節になってしまいました。
そろそろバイクでのツーリングも、風がかなり冷たいなぁ~。
とは思いつつ、次はダブルショートの時に、今度こそ「紅葉狩り」に行きたいものです。
あ・・・実は次のダブルショート、両親は別々の施設なんです。
父が望んで・・そうすることになりました。
父は、施設に・・介護士さんに期待し過ぎるというか・・私や家に来てくれるヘルパーさんとは違うってことを、納得出来ないんでしょう。
いろんなことが任せられないようで、帰ってくると文句ばかり並びたてて・・あれもこれも気に入らないようです。
毎回のことに、いささか私も辟易で・・前回はそのことで大喧嘩でした。
父の気持ちもわかります。
母が父を呼ぶでしょうし、私がそこにいない以上、父が母の相手をしなくてはいけない・・いけないわけではないのですが、やはり夫婦ですし・・。
それで、両方のケアマネさんと相談して・・今月からは、別のショートにすることになりました。
母はこれで、毎週同じところに行くことになります。
本来なら、月に4回も利用できないところを、私の体調を気遣ってくださる方が多いのと・・特養の空き待ちも兼ねて、毎週の利用を可能にしてもらえてたようです。
ディも、ショートもこの施設なので・・それはそれで良かったような気もします。
父は一人なら、気楽に過ごせると・・ホッとしているようです。
ダブルショートで使っていた施設は、建物も新しくユニット式なので、介護士さんに手を掛けてもらうことのない父には、居心地は悪くなさそうです。
出来れば父は行きたくないのでしょうけれど、私の為に・・行かないとは言わないでくれています。
ありがたいことです。
11月は、私にとっては特別な月です。
生まれた月でもあるけれど、やはり振り返ることがいろいろある月です。
あの日から、6年もたってしまったんだぁ~って切なくなる月です。
とっても利己的なことだとは思いますが・・読んだ人も嫌な気持ちになるとは思いますが・・またブチブチ書いちゃいます。
あの日、脳動脈瘤の血栓手術をしたこと・・本当に・・母にとっては良かったのかなぁ。
そう思わずにはいられない私がいます。
父も・・同じ気持ちだそうです。
多分・・母も・・同じ気持ちにさせています。
6年もたつのに、6年たったからこそ・・そう思うことがあります。
約束したんですよ・・私。
もし、不自由な身体になることがあっても、死ぬよりはいいんだから・・私がちゃんと世話するから・・って。
週末は施設に預けて、遊んでいる私。
約束は・・守りきれていないなぁ。
私なりに頑張ってきたけど・・限界だなぁって・・この頃たったの週の半分家にいる母にさえ思ってしまう私です。
父がいてもヘルパーさんがいても・・私を呼ぶ母を、時々とても面倒になっている私です。
トイレに行ったことさえ忘れて、何度もトイレに連れて行けと言う母に・・腰が背中がバリバリに張って・・痛みで呻きながら、時には痛みより悲しみで涙を流しながら移乗をしている私を、私自身が哀れになってしまいます。
一日の流れがわからず、夜でも出かける支度をしろと言う母の・・本当は私の為に出かけようと思っているだろうことも感じるけれど、それすら怒って諭している私が、しんどいです。
まるで小さな子供を寝かしつけるように、母が眠るまで側にいなくてはいけないし・・父は睡眠剤を飲んでいるから、グッスリ眠っているわけで・・それすら腹立だしく思ってしまったり。
いっそ、母が何もかもわからなくなってしまったら・・少しはお互いに楽になるんじゃないかとさえ思ってしまう私です。
脳外科の医師に、まだまだ認知は下がると思うと言われました。
アルツハイマーのような認知症ではなくても、脳梗塞による血管障害の・・いわゆる高次脳機能障害の認知障害も、認知症状は同じように進んでいくんだそうです。
ユルユルと下がったものが、下がり始めたら止まる事はないそうです。
メマリーという、脳障害の特効薬を飲んでいますが、それも効いているのかどうなのか。
飲んでいるからこそ、まだこの状態なのか・・。
新薬ということで、二週間毎に薬を貰いに行っています。来年の1月までは、一ヶ月分の処方が出来ないそうです。
本当に何もかもわからなくなってしまったら・・そうなったら、きっと寂しいのでしょう・・。
認知症がキツクなってきたから、在宅を限界だと思うわけではないんです。
一番は・・寝れないことかな。
これ以上私の身体や心が壊れるのを、私自身が黙って放ってはいられないし。
ちゃんとそれは考えられるし、遊びにだって行っているんだから・・・実は私の心はまだ大丈夫なんだと思います。アハハ。
一見・・疲れてヨレヨレな・・イライラしている・・そんな私を見ていても、協力してくれない娘や旦那には、諦めることを覚えたのに・・父や母には諦めることがナカナカ出来ません。
あ~そうか・・私も両親に、まだ甘えているんですね。
いろんな親子関係があるわけで・・私と両親はそんなふうで・・多分、これからもこんなふうでなんしょうね。
甘えられる人がいることは、やっぱり有難いことですね。
そう思えば・・あの日、母が手術をしたことは、良かったことだと思えます。
生きているからこそ・・
わかってるんですけどね。
なんだか、いつも最後にこんな風に書き足してますね。
どっちを先に書いてると思いますか?うふふ。
このまま、こうしていられることが・・実は一番幸せなのかもしれません。
少しでも長く、こんな風に生きられることを・・過ごせること、今年の11月に願いつつ・・。