誰か たちとは 別れて
誰かと たった二人で
剥き出しの 乗り物にのって
どこまでも続く 草原の起伏のあるレールを走る
線路がどこまでも続く
草原の上
いったん低いところまでいって、また上昇する
とおく高いところまで続いている
そんな夢を見たと言ったら
「それって天国じゃん」
と言われた
そうか
なるほど
あれは天国か
草の緑と、花々が咲いて
遠く空は青く輝いている
まるで「ハイジ」の住んでいた山のような場所
コロナが始まったころ
死を意識した
家族には四季のあふれる天上界へ行って欲しかった
全ての魂がそこに行けるといいと思った
季節があって、花が咲いて、緑があふれ 風がふき
秋には紅葉して 冬は寒く 雪がふって、冬の匂いがする。
はるも なつも あきも ふゆも 豊かな表情をみせる自然の場所へ
どうしても 家族を連れていきたいそこで、人生を過ごすことと
あの世に行った時にそこへ行って欲しいと思う願い
そのために
ひたすら
毎日祈った
皆が、幸せでありますように
全ての魂が、救われますように。
そして
家族が、どうぞ、四季のある、豊かな自然あふれる場所で
終わりの時期を過ごせますように。と。
