平気でうそをつく人たち
という本がある。
その中の
「科学」について書かれた部分について、
そのままコピペではなく、
自分の言葉ですこし置き換えてここへメモする。
以下
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科学的権威による偽装の可能性
これは大きな落とし穴になるものである。
我々は科学に対して、それに値する以上の権威を与えているから
その原因は二つ
- 科学の限界を理解している人間がほとんどいない
- 権威全般に対して我々が依存しすぎていること
例を示す。
小児科の医師が、すぐ固形食を与えなさいと。
その一年後
同じ小児科医が固形食は遅らせなさいと。
つまり、科学の様相が変わった。
科学の権威筋が 現在言っている意見は、
最新のものというだけであって、
決して最終的・決定的なものではない。
我々大衆は、自分の身の安全のためにも、
科学者の断定することに疑念を抱くべきであり、
そうすべき責任を負っている。
別の言い方をするならば、
我々はけっして、自分自身の個人的リーダーシップを放棄してはならない。
これは厳しい要求かもしれないが、
すくなくとも、
善悪の問題について自分自身の判断を下しうる程度には
だれもが科学者となるべく努めるべきである。
全面的に科学者の手に善悪の問題を委ねてしまわないこと。
科学者が善悪について論議する場合は幸運だが、
昔、あるいは現在
善悪について科学的御託宣が下され、それに強制力が働いた日には、
それは科学ではない。
議論や懐疑主義を排除した場合、それは科学ではない。
広く論議され、
それが奨励される民主的文化に根ざしたものでなければ
科学は科学ではなくなってしまう。
科学的真理を装って、あやしげな目的に利用する場合、それは大変危険である。