白い長毛種の猫が2匹、いた
1匹はミッシェル
もう1匹はエリカ様と名付けた
なぜそんな名前をつけようと思ったかというと
彼女らが哀れな生い立ちを持っていたので
素敵な名前をつけてあげたいとおもったからだ。
最初これらの猫は首輪をつけていた
ミッシェルは青い和柄
エリカ様は赤い紐のようなもの
いつも彼女らに餌をやるとき遠くから微笑む人たちがいて
外国人と日本人のカップルなのだけれど、
外車にのってとおりかかるたびに 笑顔で猫を見ている
家に来ているヘルパーさんが
猫のことが好きなのか話しかけると
その猫らは 彼らが家の中で繁殖してしまった猫で
2匹は飼い切れないから外に放り出したのだという。
それで、首輪をつけてあるのだとわかった
成長によって、それらの首輪は首を絞めるようになり
あまりに可哀想だから外してしまっていいかときくと
いいというので
保健所が捕獲して避妊去勢に連れていく際 ミッシェルもエリカも首輪を外してもらった。
ミッシェルは 右目をいつも赤くしていた。
元気で、食欲があって いつも餌場に現れていたのだがそのうち見えなくなった
最近まで来ていたエリカ様は、
11月24日ごろこのブログに書いたとおり、
行方不明になってしまい
2週間あまり姿を見せなかったが
昨日やっと姿をみせた
遠くから鳴きながら歩いてくるエリカ様は
右目から前頭部にかけて大きく灰色の瘡蓋みたいなものでおおわれており
左前足は折れていた。
歩けるし、食欲はあるようだが、不自由しているせいか
以前輝くようだった白い被毛はバサバサに汚れて
とくに尻のあたりは便で汚れていた。
あまり慣れない子だったので
どうしたものか考えると気が重い
この寒いなか 怪我した場所も痛いだろうし、
その心細さをかんがえると心が痛む。
それにしても、こうして関われば関わるだけ、
辛い現実を目の当たりにして
向き合わなければならない
猫ボランティアの人に電話をした
「このようなことが起きて、落ち込みませんか」
と聞くと
「それでやめてしまうということはないですね・・」と
一つ一つ乗り越えて、いくのだという。
それだけでやめるような気持ちで始めてはいないということか。
日常にまぎれて、こういう残酷な現実が隠れている。