もの創り アドリブ工房日誌

工房アドリブでの作業と作品 
反省と発見
試行錯誤と整理整頓
満身創痍と創意工夫

和時計の模型完了

2011年06月28日 | 日記
模型でも、充分に実用出来ます。
現在の時間表示は12時間ですが、和時計は24時間表示です。
12支で、昼の12時が午です。現在も午前、午後と表現しています。

もう一つ、江戸時代の時間の数え方が有ります。
昼の12時の前後2時間を「九つ」、
1時から3時を「八つ」と数えます。
その時間帯に食べる間食を(お八つ)と言い、言葉は今も残っています。
2時間ごとに七ツ、六つ、五つ、四つ迄数え、
子の23時から、また九つから始まって四つ迄数えます。
数が減って行く不思議な数え方だと思います。

指輪の石合わせ

2011年06月26日 | 日記
以前、オニキス(黒水晶)の平石が入っていました。
台の内側に585の刻印が有り、14金のことです。

台はロストワックス製法です。
蝋で台の原型を作り、熱に強い石膏に埋め、
熱して蝋を溶かし出した空間に溶かした金を流し込む製法です。

腕時計の季節

2011年06月23日 | 日記
アッと言う間に半袖の季節になりました。
写真の時計は中間サイズの金色で、
ブレスレットはシルバーでマッチしていませんが、
時計を挟んで石を付けてあるので、派手な感じです。

これから腕時計が目立ちます。

コインダイアルの作り方

2011年06月20日 | 日記
コインの外径に近い時計を探します。
ケースに収まる様に外径をヤスリで削り、
コインのセンターにドリルで針の為の穴を開けます。
機械を付けて、ダイアルの厚さを調整しながら、旋盤で削ります。
ケースにダイアルと機械が収まるか?確認します。

この時計はクオーツで電池の液漏れがあり、OHをして完了です。


コイン割り

2011年06月17日 | 日記
コインを裏表に割って、一つで髪留めを作ろうと思います。
糸鋸で一心不乱に切って3~4時間ぐらい掛かります。
精神修養になります。なかなか上達しません。
糸鋸の刃を10本ぐらい折ります。折った瞬間、アッ!と声が出ます。

まだまだです。ゴルフでミスショットした時と同じです。

経験ないですか?

ケースポリッシュ

2011年06月16日 | 日記
時計技術の中で、実は一番難しいのはポリッシュの技術です。
一目瞭然で、誰でも目視出来るからです。
それに経験を重ねることでしか身につかない技術です。

なかなか上達しない私のサックスの様に時間が掛かります。

それともう一つ、パチンコと同じでやめ時、引き際が大切です。
的確な判断力が無ければ限が有りません。ポリッシュのし過ぎは厳禁です。
どれ位綺麗に成れば止めるかを観ながらポリッシュをします。

パーペチュアル

2011年06月15日 | 日記
パーペチュアルと言うのは自動巻き機構のことです。
1931年に発明され、現在も自動巻き時計の先駆けです。
1560で本格的に普及し、現在のロレックスの全ての自動巻き時計に使われています。
完全無欠の自動巻き機構です。

ロレックスのダイアルに書かれている「オイスター パーペチュアル デイトジャスト」は
防水自動巻き日付のことで、全てロレックスが開発しました。

ダイアルのロゴ

名機1570

2011年06月13日 | 日記
1560の改良型として登場した名機です。何処が改良されたか?
テンプの振動数が1時間に18000から19800になり、精度が上がりました。
振動数が高くなる程姿勢差などの影響を受け難くなります。
現在の機械式腕時計の振動数の限界は36000の様です。
部品の材質とオイルの問題が限界を作っています。

私見ですが21600か28800が一番安定していると思います。
ちなみに現在の名機3135は28800です。

金無垢のロレックス

2011年06月12日 | 日記
ロレックスと言えば、定番中の定番1601です。
ブレスレットは他社製です。
機械はキャリバー1570が入っています。

私が入社した頃、1560をニューキャリ、
1570をニューニューキャリバーと呼んでいました。
その後、3035、現在の3135に機械は進化しています。

この時計は35年前頃に製造されたと推測します。
裏蓋のゴム印の蹟から、3&4回、R社以外で修理されています。

腕時計ホルダー

2011年06月10日 | 日記
ほとんどの人は寝る時、腕時計を外し、ダイアルを上していると思います。
時間を見る時、身を乗り出すか、手に取るはずです。

写真の様に立て掛けて置と見易いです。
蒲鉾の板の大きさがちょうどいいので、
蒲鉾を食べたら作ってみて下さい。