もの創り アドリブ工房日誌

工房アドリブでの作業と作品 
反省と発見
試行錯誤と整理整頓
満身創痍と創意工夫

オープンハーツ

2011年03月31日 | 日記
ダィアルにハート型の穴を開けた時計達です。
いつの間にか、10個もオープンハートしていました。

時と場合にもよりますが、心を開くには勇気がいります。
オープンマインドにはメリットとリスクがあります。

オープンハート

2011年03月30日 | 日記
この時計はロレックスの弟分的存在のチューダーと言うブランド名で日本でも売られていました。
在庫整理の社内販売で買ったものです。
多分、私のカスタム時計第一作目です。ケースは銀製です。
ガラス周りにインデックス代わりに12個のアルファベットを彫りました。
4~5年後、12時の下に小さなダイヤを入れました。
その後ずーとほったらかしにしたままでした。
2週間位前に機械とダイアルにハート型の穴を開けました。
これでは売り物に成りません。

コルムのコインウオッチ

2011年03月28日 | 日記
以前にも、コルムのコイン時計のことをブログに書きましたが、
20ドル金貨のコイン時計の価格を調べました。
写真の皮バンド、リューズにダィヤ入りは、
1979年の雑誌に依と145万円です。

コルム社がコインウオッチを世に出したのが1965年です。
機械の厚さが1.71ミリとほぼ500円玉の厚さの
超薄型の機械の開発が出来ていたから実現された宝飾時計です。

コインの裏表

2011年03月25日 | 日記
やっと、二つに分けました。コインの厚さが3ミリ程なので、分離すると、
1ミリ位になり、ダィアルに加工はピッタリです。

コイン時計で有名なコルムと言う時計メーカーが有ります。
アメリカの本物の20ドル金貨を糸鋸で二つに分けダィアルにしたコインウオッチが有ります。
昔の時計雑誌には必ず載っていました。
もちろん、今では20ドル金貨は作っていませんし、幾らぐらいなのでしょうか?
チェックしておきます。

コインのカット

2011年03月24日 | 日記
糸鋸でコインの裏表を二つに切り分けます。
まだ、四分の一位です。まだまだ時間が掛かります。
4時間位でしょうか?技術よりも根気です。

時計技術者に一番必要なのは、粘り強く続ける忍耐力です。
これがないと、一流の技術者になれません。
私は一・五流ぐらいです。

テレビのない時代の技術者と言うか、職人は根気も集中力も腕も有り、
作品にその人が表現されています。

私は修理技術者です。日々、試行錯誤しながら学んでいます。

ダィアルの加工後

2011年03月22日 | 日記
最近の時計雑誌を見ると機械が見えるデザインの時計が多く観られます。
機械美を強調する為に新しくデザインされています。

フランク・ミューラーの影響でしょうか?
時計の大型化が見られます。角型のデザインも人気がある様です。

クロック分解掃除終了

2011年03月19日 | 日記
時計技術を習得して就職するには、現在は時計学校へ行くのが手っ取り早いです。

私の場合は、家が時計店だったので、見よう見真似で、目覚まし時計ゃ掛け時計の修理から始まりました。
修理代金は500~1000円位でした。腕時計でも1500~3000円位でした。

取り留めない話になってしまいました。

1960年代末期、日本より始まった腕時計のクォーツ化は日本はもとより、スイス時計産業を大きく変えてしまいました。

近年、機械式腕時計が再興しています。写真のオリス社はクォーツ化を拒み、
メカニカル・ウオッチにこだわり続けた会社の一つです。

クロックの分解掃除

2011年03月17日 | 日記
分解掃除の手順は部品の大きさの違いだけで、腕時計と全く同じです。
不具合はないか?チェックしながらバラシます。
ベンジンで油や汚れを落とし、全ての部品に異常がないか?チェックします。
洗浄後、組み立てながらチェックし、注油し、調整し、
出来る限り新品の状態に近づけるのが理想です。

クロックの分解中

2011年03月16日 | 日記
技術者の目で見ても、カッチリと丈夫で、オリス社の誠実な時計作りの姿勢が窺えます。
ゼンマイも腕時計と同じで香箱に収まっています。
石もアンクル上下2個、テンプ上下4個、テンプの動きをアンクルに伝える振り石に1個、計7石。
文字盤のORISの下の7は石数です。

昔の機械時計は文字盤に必ず石数が表示されていました。
ちなみに、石は人工、ルビーで、軸や受けの摩耗を防ぎ、油の保持に優れています。

トラベラークロック

2011年03月15日 | 日記
7センチ角、厚さ3センチ弱のアラーム付きの小さい置き時計です。
旅行用にも使える様に作られた物です。

今は携帯電話が有り、そのニーズも失われました。

この時計は1904年創業のスイスのオリス社の物です。
オリス川のほとりで機械式腕時計を主に作って来た会社です。
現在も独創的なデザインの新作を時計雑誌で見かけます。

このクロックは50年ぐらい前に作られたと思われます。
部品も欠損なく純正で、希少価値の有る物です。

これを分解掃除します。

改造前2

2011年03月11日 | 日記
機械のベースの地板です。黒く塗った部分を切り取ります。
強度と機能を失わない様、注意します。
後は地板の穴に合わせて、文字盤を切ります。
その間に機械、ケース、ブレスレットを洗浄して置きます。