もの創り アドリブ工房日誌

工房アドリブでの作業と作品 
反省と発見
試行錯誤と整理整頓
満身創痍と創意工夫

懐中時計の修理

2010年07月31日 | 日記
写真のポケットウオッチは、巻き真が折れています。
手前のスチール棒を実物を参考にし、削って作ります。
ダイアルがヤケて変色しています。
ついでに少し加工しようと思っています。

コパーワイヤーペンダント枠

2010年07月29日 | 日記
銅線で星形を作り、コインを抱き込むように曲げ、ペンダント枠にしました。
このコインの径は38㍉、厚さ3㍉も有るので、時計のダィアルにピッタリです。
コイン時計で有名なスイスのコルム社には、
アメリカの20ドル金貨を真っ二つに割って中に機械を容れた時計があります。
技術者が手作業で、糸鋸で引いたと聞いています。
凄い集中力です。金貨を真っ二つにする、
財力も技術もないので、このコインで練習しようと思います。
ちなみに、コルムの20ドル金貨時計は1980年当時、145万円でした。
技術者としては安いと思うのですが?

コインペンダント

2010年07月28日 | 日記
写真のコインの径はほぼ4センチです。
ペンダントの大きさとしては限界です。
これ以上大きいと、オリンピックの金、銀、銅メダルの大きさで、
日常生活の邪魔になります。
コインに穴を空けたり、直接ロー付けするのも能がないので、
銅線で枠を作ってペンダントにします。

腕時計のテンプ上下の穴石、受石

2010年07月26日 | 日記
直径1㍉ぐらいです。穴石と受石がセットになって、
間にオイルを溜めて、天真の磨耗を防いでいます。
古い機械は1時間に18000回往復運動をします。
新しい時計は28800が主流です。
振動数が多い程、精度が高く成るからです。
36000振動の時計も有りますが、
私見では、ガンギ車とパレットの材質やオイルの保持に問題があり、
精度を永く維持出来ないようです。
ちなみに、穴石、受石、パレットの爪石は人工ルビーで出来ています。
今はダィアルに表示されなくなりましたが、
21jとか表示しているのは機械に使われている石数のことです。

ロレックス・チェリーニの分解掃除

2010年07月22日 | 日記
チェリーニコレクションには初期の機械時計の時代と後期のクオーツ時計の時代があります。
時計が好きな人やコレクターは断然機械時計がほとんどです。
クオーツ時計の電池は2~3年ぐらいで替えた方がいいと思います。
止まったままほって置くと液漏れを起こす事があります。
クオーツ時計の弱点は電池交換ぐらいです。
機械時計は毎日巻かなければ止まります。
このタイプの時計を持っている人は他に3~4個持っていて、
TPOに合わせて使い別けているようです。

ベンベヌト・チェリーニ

2010年07月19日 | 日記
イタリア・ルネッサンスの生んだ偉大な芸術家。
華麗にして精緻な作風にイメージを得て、
ロレックス チェリーニ ドレスウオッチ コレクションは作られました。
特にこの時計のデザインは誰が見ても、シンプルでクリアーで気品があります。
止まると言いことで預かりました。
裏蓋の記録によると、1995年10月に私が0VHしていました。
ヒゲゼンマイが少し偏っています。
分解掃除して、調整すれば完修です。

ポケットウオッチの分解掃除2

2010年07月18日 | 日記
部品をひとつひとつ、チェックながら分解して、
バラバラにして行きます。この工程をバラシと言います。
複雑時計の場合は構造を図にすることもあります。今の時代はデジカメが便利です。
とにかく、部品も多く、小さいので、飛ばしたり、紛失しない様に気を付けます。
次の工程は洗浄乾燥-組み立て注油が終わると、
ゼンマイを巻いたら輪列が正常に廻るか?
をチェックすることをザラ廻しと言います。
次に、アンクルと天賦を付け調整する工程を振り付けと言います。
後は文字盤と針を付け、ケースに収めて、終了です。

ポケットウオッチの機械

2010年07月17日 | 日記
機械の大きさは一円玉ぐらいです。デザインから考えて、30年ぐらい前の製品だと思います。
油が切れ、ゼンマイを巻いても動きません。
強く振ると天賦とアンクルは動きます。と言うことは、
輪列のガンギ車迄、ゼンマイの力が伝達されていないと言うことです。
針廻しは出来ますが、分解掃除をすれば直るでしょう。

ポケットウオッチ

2010年07月16日 | 日記
懐中時計のことです。若い人は防水時計のことだと言いました。
海の中で使う、海中時計でしょ!
腕時計が出来て、ほぼ100年になります。
それ以前の200年間は懐中時計の時代でした。
少数の貴族や金持ちしか、持てませんでした。
注文生産が主で、手作業なので、需要に生産が追いつけなく、
作れば売れる時代だったようです。
それはそれとして、
写真のポケットウオッチを直し、ペンダントウオッチにしようと思います。