韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

冷静さの限界

2006-07-20 00:00:00 | 情報セキュリティ
 サッカーW杯決勝戦でフランスのジダン選手がイタリアのマテラッティ選手に頭突きをくらわせて、レッドカード一発退場となった事件で、ジダン選手がTV出演してその時の気持ちを語りました。

 お義母さんやお姉さんのことを何度も侮辱されたことが我慢ならなかったというのが、あの頭突きの原因だそうです。自分がどんな立場に置かれているか、わかっていながらどうしても我慢できなかった、相手がゆるせなかったということでしょうか。

 何十億人という人がTV中継を見ている中で、あれだけの感情の発露を行うということは、かえってむずかしいことなのではないかと私は思っています。自分と自分の家族の誇りを傷つける行為がどうしても許せなかったいう気持ちは十分私にもわかります。

 これについては意見がわかれそうです。それでも、ジダンは我慢すべきだったという人たちも存在します。私には、どちらが正しいか断定はできません。結局は当事者であるジダン選手の問題なのですから。

 セキュリティ対策作業中にも同種の冷静さが要求される場合があります。ユーザの中には愚かな人が大勢います。そのような愚かな行為のために、組織のネットワーク全体が危機にさらされるとしたら管理者としてはそのユーザに腹も立つことでしょう。

 しかし、そこで感情的になって自分のなすべきことをきちんとできなければ事態はもっと悪化します。その意味で、管理者は常に冷静さが要求されます。

 あまりに人間的なジダン選手の感情の発露ですが、情状酌量をしたとしてもやはり公には認めることができないことだといわざるを得ないのでしょうか。

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