韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

暑さ大敵

2006-07-21 00:00:00 | 情報セキュリティ
 暑い日が続いています。これだけ暑い日が続くと、コンピュータへの悪影響が心配です。

 特に24時間運転しているコンピュータには厳しい季節です。データセンタのような場所で完璧な空調設備が設置されている場所なら季節は関係ありませんが、オフィスや自宅の片隅でスイッチを入れたままのPCなどには、季節の移り変わりは厳しい条件となります。

 特に、オフィスなどでは部門のサーバなどがひどい扱いを受けることが多いようです。熱のこもる場所に押し込められて、PC内部の温度が異常にあがったりすると安全装置が働いて停止したり、部品が壊れてしまったりします。

 また、大人数が同居しているオフィスでは、個々人が使用しているPCから排出される熱もばかになりません。PCの排熱によって部屋の温度が目に見えてあがることもあります。

 このように、夏の暑い時期はいずれにしてもコンピュータを動かすには厳しい季節であり、同時にそれを使う人間にも厳しい季節なのです。

 オフィスや自宅の片隅でけなげに働いているサーバに愛の手をさしのべてあげてください。

人気ブログランキング3 ← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!

冷静さの限界

2006-07-20 00:00:00 | 情報セキュリティ
 サッカーW杯決勝戦でフランスのジダン選手がイタリアのマテラッティ選手に頭突きをくらわせて、レッドカード一発退場となった事件で、ジダン選手がTV出演してその時の気持ちを語りました。

 お義母さんやお姉さんのことを何度も侮辱されたことが我慢ならなかったというのが、あの頭突きの原因だそうです。自分がどんな立場に置かれているか、わかっていながらどうしても我慢できなかった、相手がゆるせなかったということでしょうか。

 何十億人という人がTV中継を見ている中で、あれだけの感情の発露を行うということは、かえってむずかしいことなのではないかと私は思っています。自分と自分の家族の誇りを傷つける行為がどうしても許せなかったいう気持ちは十分私にもわかります。

 これについては意見がわかれそうです。それでも、ジダンは我慢すべきだったという人たちも存在します。私には、どちらが正しいか断定はできません。結局は当事者であるジダン選手の問題なのですから。

 セキュリティ対策作業中にも同種の冷静さが要求される場合があります。ユーザの中には愚かな人が大勢います。そのような愚かな行為のために、組織のネットワーク全体が危機にさらされるとしたら管理者としてはそのユーザに腹も立つことでしょう。

 しかし、そこで感情的になって自分のなすべきことをきちんとできなければ事態はもっと悪化します。その意味で、管理者は常に冷静さが要求されます。

 あまりに人間的なジダン選手の感情の発露ですが、情状酌量をしたとしてもやはり公には認めることができないことだといわざるを得ないのでしょうか。

人気ブログランキング3 ← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!

結局はP2P

2006-07-19 00:00:00 | 情報セキュリティ
 先頃の読売新聞の報道です。「災害時は携帯電話ネットワーク、総務省が実証実験へ」という記事は興味深いものでした。

 総務省では携帯電話に無線LAN機能を持たせて、災害時に携帯電話の基地局が機能しなくなった場合に、携帯電話間をバケツリレー方式で中継し、携帯電話をインターネットへ接続して連絡を取る技術の実証実験を行うことを発表したそうです。

 何だ、これはスカイプじゃないか!と思った方も多いのではないでしょうか。今更総務省が乗り出すまでもなく、スカイプを載せたノートPCと無線LANのアクセスポイントがあれば同じことが出来るわけですから、当然でしょう。

 サーバによる一極集中のシステムはいろいろと利便性も高いですが、非常時などにはこのような草の根ネットワークが威力を発揮するわけです。

 というか、このような考え方はインターネットの原点に戻ったと考えてもいいでしょう。そもそも一極集中のネットワークでは、一カ所だけを寸断されるだけで通信が出来なくなるので、それを防ぐためにインターネットは網状のネットワークを構成して、どこか一カ所が切れても迂回して通信を実現するというのが基本的な考え方なのですから。

 この総務省の実験がどうなるか、また、そのような機能を実装した携帯電話がどのくらい普及するかわかりませんが、われわれのできることとしては、スカイプと小型のノートPCで同じ機能を実現できるということを忘れてはなりません。

 これだけ無線LANスポットが普及した現在、災害時にそれがどの程度稼働できるかわかりませんが、通常の携帯電話が輻輳してかからなくなった場合の通信手段としてスカイプを常備しておくのは悪い選択ではないと思います。

 大災害など起こって欲しくはありませんが、万が一そういう事態に陥った場合、スカイプをはじめネット上の種々のコミュニケーションサービスの実力と真価が問われることになりそうです。

 出来ればスカイプに災害モードというのを付けてもらって、災害時には狭帯域で不安定なネットワークでも通常の電話くらいの通話品質を保てるような仕組みが欲しいところです。

人気ブログランキング3 ← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!

ニセ札作りという行為

2006-07-18 00:00:00 | 情報セキュリティ
 最近ニセ札事件が相次いでいます。これは、高性能なプリンタやスキャナといった装置が安価に手にはいるようになったことが大きな要因になっていると思われます。

 心臓に毛が生えているというか、カラーコピーしただけのお札を使用しようとする猛者もいるようですが、そんな簡単に作れたニセ札でも、一見すると本物らしく見えるというのですから困ったものです。

 とはいえ、コピーや、スキャナという道具はできるだけ原稿を正確に読み取るのが仕事ですし、プリンタはできるだけ人間が意図したとおりに印刷するのが仕事なのですから、そもそもニセ札だからといって手加減を期待するのは間違っているわけです。

 カラーコピー専用機には、お札をコピーできないような防止装置の付いたものがありますが、PCとスキャナ、プリンタの組み合わせではこのような防止機構は期待できません。

 情報セキュリティの観点から言えば、このような違法行為にPCやプリンタなどの周辺装置が使われないような対策を立てることが求められるわけですが、こればかりはむずかしそうです。

 プリンタのそばにチェックする人間を24時間配備でもしなければ、それは防げないですし、オフィスでプリントアウトしたものを全部チェックされるのも、いろいろと不都合が出る場合があるでしょう。

 このようにして、技術の進歩によって管理する側の仕事がどんどんと増えてしまうわけです。

 管理者の皆さんの健闘に期待します。

人気ブログランキング3 ← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!

どこで先手をうつか

2006-07-17 00:00:00 | 情報セキュリティ
 北朝鮮のミサイル問題以来、わが国では防衛談義が盛んになっています。

 とりわけ、ミサイルに対する防衛をどうすればいいのか、このことが悩ましい問題として取り上げられています。平和憲法を掲げる日本としては、先制攻撃で敵の基地を攻撃することは憲法違反になる可能性が大きいので、これまでもこのような場合どうすればいいのかが議論されてきたようですが、なかなか結論が出せないようです。

 しかし、ミサイルが発射されて、それがわが国に向けて発射されたとわかったとしても、それを迎撃する術を今の日本は持っていません。そうなれば、発射の兆候が見えた時点で先制攻撃を、という議論が現実味を帯びてきます。

 結局、憲法の順守とミサイル迎撃という二つの問題の狭間で悩まなければならないわけです。

 情報セキュリティ対策でも同じような局面に出くわす可能性があります。何かが起こるということを予知した時点で対策を講じるべきなのか、何かが起こってからでないと手を出せないのかという場合です。

 どうも怪しい行動をシステム上でしている人がいるが、確たる証拠がつかめないので何ら対策がうてない。しかし、管理者の勘を信じれば絶対に怪しいというような場合です。

 何か決定的な証拠がない限り悪者扱いできないわけですから、管理者としても慎重にならざるを得ません。

 そういうわけで、システム管理者というものはIT技術にだけたけていればいいわけではなく、人間関係の機微にも敏感でなければなりません。人生経験を積んだシステム管理者というのが一つの理想像としてあげられます。

人気ブログランキング3 ← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!

安かろう悪かろうの結末

2006-07-16 00:00:00 | 情報セキュリティ
 情報セキュリティを考える上で、使用するソフトウエアの品質ということが非常に重要になります。自分たちが普段使用するソフトウエアがどんな環境で作られているか、考えたことはあるでしょうか?

 最近とみに、IT業界のモラル・ハザードが問題になっています。これは、単にソフトウエアを製作する側のITエンジニアの問題だけでなく、発注する側のユーザの問題も含まれています。

 過度な値引き要求や、実現困難なスケジュールをユーザから押しつけられむりやり実行させられるなどということは珍しくなく、プロジェクトが成功するパーセンテージの方が少ないという異常な状況の責任は、ITベンダに無理な要求を突きつけるユーザの側にも責任があるのです。

 こういう事態を昔からの言葉で安かろう悪かろうと言います。買い物をする際にその価格にだけ、過度にこだわりすぎるとこのようなことが起こってしまいます。

 情報セキュリティを危うくするようなソフトウエアを産み出さないために、ユーザとITベンダの関係の再構築が早急に望まれるところです。

人気ブログランキング3 ← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!

セキュリティ事故に遭う確率

2006-07-15 00:00:00 | 情報セキュリティ
 シベリアで飛行機事故があり、100名以上の人がなくなりました。

 飛行機事故は、いったん起こると大勢の人たちが亡くなるためその悲惨さが際だちますが、実は乗り物としては安全な乗り物であるということが、よく言われます。

 言い方は悪いですが、飛行機事故に遭いたければよほど頻繁に飛行機を利用しなければならないし、また、たとえそうしても飛行機事故に遭遇する人はごくまれなのです。

 それに対してセキュリティ事故はどうでしょうか。ウイルスや、情報漏洩の被害に遭ったことがある人は意外と身近にいたりします。実は私も、自分が加入しているプロバイダに私の個人情報を流出させられるという事故に遭ったことがあります。その際にはお詫びの手紙が来て終わりでしたが、流出した私の情報はその後どうなってしまったのでしょうか。

 こう考えてみると、残念ながら飛行機事故よりも、情報セキュリティ事故に遭う確率の方が非常に高いと言えるのかもしれません。統計学的な裏付けもない乱暴な議論ですが、私の実感です。

 飛行機事故に遭う確率を下げるのは個人の努力ではむずかしい面がありますが、セキュリティ事故についてはそうではありません。できるだけ多くの情報を集め、勉強できることは勉強するという姿勢が大切だと思います。

人気ブログランキング3 ← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!

スカイプの暗号化

2006-07-14 00:00:00 | 情報セキュリティ
 スカイプについて何度か記事にしてきましたが、今回はスカイプの暗号化についてです。

 スカイプはAESと言われる方式で暗号化通信を行っています。AESという暗号化方式は、現状では最も安全性の高い暗号化方式です。

 安全性が高いことは良いことなのですが、それには代償が伴います。AES暗号はその処理のためにCPUに大きな負荷をかけるのです。

 私が試した限りでは、5年ほど前の標準的なPCでは負荷が大きいせいか、音声通話しかできずビデオチャットを楽しむことはむずかしかったです。

 このようにしてあちらを立てればこちらがたたずの状況で、せめてスカイプに暗号化方式のオプションを付けて欲しいと感じています。暗号化の強度を落としてもいいから、CPUに少しでも負荷がかからないような使い方ができればいいと思うのですが、他の利用者はどう感じているのでしょうか。

 暗号化の強度もオーバースペックだし、音質も良すぎるのです。音質も、もう少し落としてCPUに負荷がかからないようにしてくれれば、使える局面が増えて、ますますユーザが増える気がしています。

人気ブログランキング3 ← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!

仕事の美しさ

2006-07-13 00:00:00 | 情報セキュリティ
 サッカーW杯はイタリアの優勝で幕を閉じました。普段は全くサッカー観戦をしない私ですが、そんなにわかファンにでも一流選手のプレーは良いプレーだということが自然とわかるのが、少し不思議な気がしました。

 サッカーの基本的なルールは知っているのですが、それ以上のことは何も知らない人間がみても、美しいものは美しい、良いものは良いとわかるのは、やはりそれが本物だからでしょうか。

 サッカー選手のプレーとIT業界の仕事を比べるのも乱暴な気がしますが、本質的にいい仕事をすればどちらでも認められることは間違いないのです。

 ただ、サッカー選手のプレーはすべて白日の下にさらされて、誰の目にも善し悪しが明かですがIT業界の仕事はそうではないということです。

 悪い仕事が平気でまかり通ったり、良い仕事がひとめにつかずひっそりと埋もれていたり、かくも世の中はうまくいかないものかと嘆くことがあります。

 それにしても、ジダンがどういうわけか相手のイタリア選手に頭突きをくらわせてレッドカード退場になってしまったのは、何が気に入らなかったのでしょうか。エキサイティングした結果と言えばそれで終わりですが、気になるところです。

人気ブログランキング3 ← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!

会社の寿命

2006-07-12 00:00:00 | 情報セキュリティ
 米SGIが破産したというニュースからしばらくがたちました。SGIとはシリコン・グラフィック社のことで、グラフィックスワークステーションでは他を寄せ付けない強さを持っていました。

 ハリウッドの特殊効果のプロダクションなどでは100台単位で導入されていたものでした。

 しかし時代は下り、SGIのワークステーションでしかできなかったことが、PCでできるようになってしまいました。そうなるとSGIの優位性もなくなってしまうわけで、新しい企業へと脱皮しようとはかったもののうまくいかず、今回の破産となったわけです。

 ちなみに、日本法人、日本SGIは破産の対象外で通常通り営業を続けています。

 現在隆盛を極めていても、いつ落ちぶれてしまうのかわからない。ITの世界ではそのサイクルが通常の社会よりも速いとはいえ、どんな会社にもあてはまることです。

 技術者にしても同じことがいえます。表面上の流行だけを追い求めていては寿命の短い技術者になってしまいます。みっちり基本を叩き込まれた技術者はどんな時代になっても変わらず活躍できるのです。

人気ブログランキング3 ← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!