花の名前はそこそこ知っているつもりだが、日頃、口から発しない単語は忘却の彼方へと去るばかりである。
それでも写真もひたすら見てア・イ・ウと順に知っていいる花の名前を、海馬の深い奥に積まれた記憶の中から手繰り寄せる。
オ・オ・オーっとオオダマキじゃないかと分かれば、あとは文明の力にひたすらすがりネットで検索をする。
フウリンオダマキというんだそうだ、まったく知らなかった。
雨に打たれた姿が楚々としていじらし、日本庭園向きだなと思ったのだが。
出身は中国で四川省やチベット自治区の高山に咲くという。
賑やかでひょうきんな、タイツリソウとは違い雨が似合う花だ。
そういえば、走り梅雨のようなこの頃だ。