今年の秋は久しぶりに読書をしたような。
そもそも去年は受験勉強しかしてなかった気がするから、読書なんかしたくてもできなかったし。
二年前とかはほとんど記憶にないので、もはや論外というべきでしょうか。
それにしても、今こうやって読書をしていると、「なんでもっと昔にしておかなかったんだろう」って切実に思いますね。
昔は昔で、あんまり読書に興味がなかったんだとは思うんですが。
なんせ、新聞と時刻表と鉄道雑誌と将棋雑誌のみをよんで成長してきましたから(笑)
いまでも、あまねく種類に手は出していませんが、それでも自分に興味のあるものはできるだけ買うようにしています。
それにしても、新書のコーナーをうろついていても真っ先に「駅弁…」とか「ローカル線の旅…」といったタイトルに目を奪われてしまう癖をなんとかしなければ…
かといって、治るものでもないんでしょうけどね(笑)
というわけで、今月に入ってから読んだ本の紹介です。
①「ナウシカ解読」
たまたま大学の図書館をうろついているとみつけたんですが、宮崎アニメの「風の谷のナウシカ」の論評本とでもいうべきものでしょうか。
ここでは、漫画版「ナウシカ」について、ユートピアリズムとか、哲学思想とかをいろいろあてはめて衒学的に「解読」しています。
難しいと言えば難しくて、僕も抽象論を述べているところはほとんど理解できなかったんですけど、「ナウシカ」に当てはめて論じてる所はすごく理解できました。
ご存じの方がどれくらいいらっしゃるかは存じないんですけど、漫画「ナウシカ」は映画「ナウシカ」とは全然違う物語で、1980年位から何度も中断を繰り返し、1994年位に終わったもので、内容を端的に表すならまさに「カオス」で、一度読んだだけでは全くわけがわからないのです。
それ専用のサイトとかもありますしね。
とにかく、とても学問的な話で、いろいろと論争が巻き起こっていることもまた事実です。
僕は5回ぐらい漫画を読んだんですけど、それでもあまり理解できないなーというのが本音で、
だからこの本を読んだ時も、かすかな記憶をたどりながら読み進めていったわけですけど。
抽象論も多くて、この本の解説も難しいんですけど、印象に残った言葉は「正しいことは存在するが、正しい人間は存在しない」です。
確かにそーだなーと、納得してしまったんですが。
その後に、「正しいことをしている時、人間は正しくなるが、それがいつまでも続くとは限らない」みたいなことが書かれてあって、もう僕は感銘を受ける以外に方法がなかった。
興味のある方は、実際に手にとって読むことをお勧めします。
漫画「ナウシカ」を読んでみるのもいいかも。
②「なぜ僕は理科を好きになったのだろう?」
柳田理科雄著。
柳田さんは「空想科学」で一躍有名になった方ですが、彼の今までの自分史(回顧録)みたいなものが書かれてあって、その意外さにびっくりしました。
同時に、科学の勉強にも役立ちましたよ。
この本の中で柳田さんは、「科学とは、『なぜ』と考え、数式などを使えるようにし、自分の頭で考える、の三段階を踏むものである」ということ(表現は若干異なります)を書いていて、ふーん、と思ったのですが。
僕自身は、好奇心旺盛だとは思ってるし、以前から「科学をしている」という自負はあったので、すこし嬉しかった。実際、頭の中ではしょっちゅういろんな考え事をしているので(ほとんどが他愛ないものですが)。
僕が好奇心旺盛になったのも、柳田さんに巡り合えたからだと思っています。
エッセーみたいで読みやすいので、科学好きな方にも、そうでない方にも読んでもらいたい一冊です。
今度は、村上春樹もいいけど宮本輝を読みあさろうかなーとか思っています。「蛍川」「泥の河」「道頓堀川」の『川三部作』は一度読んだのですが、もう一度しっかり読んでみようかなー、とも思うし、先日本屋で見つけた「ドナウの旅人」とか面白そう。
さて、読み終えるのは(むしろ、読み始めるのは)いつになるのやら…
そもそも去年は受験勉強しかしてなかった気がするから、読書なんかしたくてもできなかったし。
二年前とかはほとんど記憶にないので、もはや論外というべきでしょうか。
それにしても、今こうやって読書をしていると、「なんでもっと昔にしておかなかったんだろう」って切実に思いますね。
昔は昔で、あんまり読書に興味がなかったんだとは思うんですが。
なんせ、新聞と時刻表と鉄道雑誌と将棋雑誌のみをよんで成長してきましたから(笑)
いまでも、あまねく種類に手は出していませんが、それでも自分に興味のあるものはできるだけ買うようにしています。
それにしても、新書のコーナーをうろついていても真っ先に「駅弁…」とか「ローカル線の旅…」といったタイトルに目を奪われてしまう癖をなんとかしなければ…
かといって、治るものでもないんでしょうけどね(笑)
というわけで、今月に入ってから読んだ本の紹介です。
①「ナウシカ解読」
たまたま大学の図書館をうろついているとみつけたんですが、宮崎アニメの「風の谷のナウシカ」の論評本とでもいうべきものでしょうか。
ここでは、漫画版「ナウシカ」について、ユートピアリズムとか、哲学思想とかをいろいろあてはめて衒学的に「解読」しています。
難しいと言えば難しくて、僕も抽象論を述べているところはほとんど理解できなかったんですけど、「ナウシカ」に当てはめて論じてる所はすごく理解できました。
ご存じの方がどれくらいいらっしゃるかは存じないんですけど、漫画「ナウシカ」は映画「ナウシカ」とは全然違う物語で、1980年位から何度も中断を繰り返し、1994年位に終わったもので、内容を端的に表すならまさに「カオス」で、一度読んだだけでは全くわけがわからないのです。
それ専用のサイトとかもありますしね。
とにかく、とても学問的な話で、いろいろと論争が巻き起こっていることもまた事実です。
僕は5回ぐらい漫画を読んだんですけど、それでもあまり理解できないなーというのが本音で、
だからこの本を読んだ時も、かすかな記憶をたどりながら読み進めていったわけですけど。
抽象論も多くて、この本の解説も難しいんですけど、印象に残った言葉は「正しいことは存在するが、正しい人間は存在しない」です。
確かにそーだなーと、納得してしまったんですが。
その後に、「正しいことをしている時、人間は正しくなるが、それがいつまでも続くとは限らない」みたいなことが書かれてあって、もう僕は感銘を受ける以外に方法がなかった。
興味のある方は、実際に手にとって読むことをお勧めします。
漫画「ナウシカ」を読んでみるのもいいかも。
②「なぜ僕は理科を好きになったのだろう?」
柳田理科雄著。
柳田さんは「空想科学」で一躍有名になった方ですが、彼の今までの自分史(回顧録)みたいなものが書かれてあって、その意外さにびっくりしました。
同時に、科学の勉強にも役立ちましたよ。
この本の中で柳田さんは、「科学とは、『なぜ』と考え、数式などを使えるようにし、自分の頭で考える、の三段階を踏むものである」ということ(表現は若干異なります)を書いていて、ふーん、と思ったのですが。
僕自身は、好奇心旺盛だとは思ってるし、以前から「科学をしている」という自負はあったので、すこし嬉しかった。実際、頭の中ではしょっちゅういろんな考え事をしているので(ほとんどが他愛ないものですが)。
僕が好奇心旺盛になったのも、柳田さんに巡り合えたからだと思っています。
エッセーみたいで読みやすいので、科学好きな方にも、そうでない方にも読んでもらいたい一冊です。
今度は、村上春樹もいいけど宮本輝を読みあさろうかなーとか思っています。「蛍川」「泥の河」「道頓堀川」の『川三部作』は一度読んだのですが、もう一度しっかり読んでみようかなー、とも思うし、先日本屋で見つけた「ドナウの旅人」とか面白そう。
さて、読み終えるのは(むしろ、読み始めるのは)いつになるのやら…