関野吉晴、グレートジャーニー

2011-06-21 19:51:40 | 小さなこと
これ、10年くらい前にテレビでやっていたものなんですけど、

先日、どうしても本を読んでみたくて、三ノ宮で買ってしまいました。



グレートジャーニー・第一巻

アマゾンのサイトですが…。


で、本を読んでいると、「ああ、自分が一番影響を受けた旅は、このグレートジャーニーだったのかな」って、つくづく思うんですよ。


もちろん、本格的に旅に興味を持って、するようになったのはここ数年で、

その間に、沢木耕太郎『深夜特急』を読んだり、

世界一周航空券で話題になってた、高橋歩の本も、手に取ったりしていた。


小さい頃に、家族と旅行に何度も行っていた、というのも事実ですけど、


それ以上に、グレートジャーニーは、自分の心の奥底に、大きな影響を与えていたんじゃないか、ということです。


<グレートジャーニーとは>
人類はその昔、アフリカ大陸で生まれ、時間をかけてヨーロッパ、ユーラシア、オセアニア、アメリカ、ラテンアメリカへと移動していった。
その、人類が歩んできた道のりを、自分の手と足(自転車やカヤックなど)だけを使って、辿る旅。それがグレートジャーニー。
関野吉晴さんは、法学部で大学を出てから、再度医学部に入り直し卒業。探検部を作って、大学時代から世界各地を探検されていたとのこと。



その関野さんが、1992年頃から、南アメリカ発、アフリカ行きのグレートジャーニーを、したということで、当時は定期的に、テレビでも放映されていました。(ちなみに、旅が終わったのは2001年、足がけ10年にも及ぶ旅でした!!)

僕も、家族とそれを見ていた記憶があります。


当時小学生だった僕には、この旅のスケールは衝撃的でした。

なんと言ったって、ほとんど奈良県から出たことがない人が、「アルゼンチンからアフリカへ」みたいな旅を、テレビで見るんですから(笑)


当時は、テレビの影響も大きかったと思いますが、ユーラシア大陸の広大な大地を、自転車一つで移動していく姿や、その土地に住んでいる民族の家に泊めさせてもらって、その土地の食事を一緒にしたり、儀式をしたり、ということもされていました。

今は、本で南米を移動中の話を読んでいますが、やっぱり今になっても、スケールが大きいのと、感動的なのは変わりませんね。


で、いったい何で、このグレートジャーニーが、自分の中で印象に残っているのか、ってことを考えてみたんですよ。

そしたら、たぶん、当時は世界を旅する、ということが特殊なことだ、と思っていたということと、
周りの環境が、とても身近に感じられた、ということが挙げられる、と思っています。


一番目。
沢木耕太郎であるとか、高橋歩であるとか、どちらも世界を旅している人の話。(必ずしも、世界一周ではない)
ただ、最近は、TwitterやFacebookで、いろんな情報が得られる時代になって、
それと同時に、「世界一周してきます」っていう人が、とても沢山いる。
なので、もう15年ほど前になりますが、グレートジャーニーがされていた時代は、世界も全く知らない自分にとって、「地球を旅する」ということが、とても新鮮に思えて、すっと心に、脳に入ってきたんだ、と思います。


二番目。
自分の手と足のみを使って旅をする。
グレートジャーニーのルールですが、これまた、よく考えてみると新鮮。
今、多くの人がしている世界一周っていうのは、大体は飛行機を使って、ある程度のスピードでしています。
だから、グレートジャーニーの場合、カヤックを使って移動中に、強風で沈みそうになった、とか、橇で氷河を移動中に、食料と燃料が風で飛ばされた、って風に(いずれも、現在読んでいる本に出てくる記述)

とにかく命がけで旅をしている。
だから、関野さん始め、旅をしている人は生きるのに必死だし、その必死さが伝わってくる。
これは、その土地の環境と、距離が近い、ということ。

そしてもう一つ、現地の人と接する中で、文化の違いであるとか、驚く部分がとても多い。
食文化や、祭り・儀式など。
自分の知らない習慣を知ることができる。

これって、自分の中では、一番知的好奇心をくすぐられる部分ですね。
旅をしている中で、出会える異文化。そして、その世界に飛び込むということ。

この二つが、グレートジャーニーを、より一層魅力的なものにしていると思う。


と同時に、こういう内容を伝えた、テレビや本、といったメディアの力も大きいと感じる。

今本を読んでいても、とてもわくわくするし、そういう力が、この旅にはあったんでしょうね。


最近、旅をしていないので(夏にはしたい!)、せめて心は開放して、旅をしている状態にしておきたいのです^^

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