5回目の今日は男性が減って一人いるだけになっていました。
いつもタンバリンを鳴らしていたおじいさん・・・いませんでした。
いつも人形を抱いて、黙って座っていたお婆さんもいません。
聞けば、何処かの施設に入所されたとか・・・
痴呆が進み、家族も手に負えなくなったのでしょう。
ここは、かなり重い痴呆気味の方が半分ですので演奏中も静かなものです。
しかし、あまり反応がなのも寂しいものですが、
こんな時は、特に注意しながら、心に訴えかけるような吹き方で演奏するように心がけます。
終わって皆さんとお茶をいただきましたが・・91歳のお婆さんが
「わしゃ、今でも着物なら何でも縫える・・・
若いころは、知り合いから頼まれて色々と仕立ててやったが・・・、
親戚の米屋に頼まれて14枚も縫ってやったのに一銭もよこさナンダ!
コメ5升持ってきただけだったんだよ!」と何度も話をされるのですが・・・
よほど腹が立った出来事だったのでしょう。
私もトシをとって
「わしゃ~ハーモニカ演奏で、アチコチ頼まれて行ったが銭にはならなんだ」と
口走る時が、こないとも限りません ・・・
しかし、金の取れるような演奏技術がないのは自覚していますので
そんな事を口走ることは、まずないと思いますが・・・(笑)
老人も色々・・人生いろいろ・・・いろいろ施設を訪問すると実感します。