日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

牧 会 通 信

2017-09-28 23:58:19 | 大分中央ウィークリー

ダンテ(1265-1321)の「神曲 地獄」編 18歌(その4)   (原 光訳 2000年、沖積舎、)

◯この場所にヂェリオン(猛獣)の背から揺り落とされて、詩人は左手へ進み、わたしはひしとついていった。

  右手には新奇な悲惨と責苦、新奇な鞭打人が見え、第一の袋はそれでいつぱいだつた。

 底には裸の罪人たちがゐて、真中からこつちにはわたしらの顔に向つて来るもの、向うにはわたしらとともに

進むものがゐたが、歩みはより早かつた。(前回ここまで)

◯ローマ人は大赦に雑踏を極めるために、人々はうまく橋を渡れる方法を考え出し、

  片側では、すべてのものが顔を城の方へ向けて聖ピエトロへ進み、反対側では山に向つて進むやうにした

が、あれとそつくりだつた。

  こつちと向うの鉄色の岩の上では、角の生えた悪魔たちが大きな鞭をもつて、後ろから罪人たちを残酷に打

ち懲らしていた。 (つづく)

◯本日、9月24日(日)の日本聖書協会の聖書本文は創世記18・22~33で、その主題は「とりなし」である。

その22節「その人たちは、さらにソドムの方へ向ったが、アブラハムはなお、主の御前にいた。」と。この後何

があったのでしょうか。有名な滅亡の地、ソドムの人々と甥のロトのための執成しの祈りの話である。そこを読

んではじめて執成しの祈りのあることを知る人が多い。しかしアブラハムに執成されているのは、実は、われわ

れ自身であったといいたい。32節「主はいわれた。『その十人のためにわたしは滅ぼさない。』」と。

 

写真は、9月18日に神学校主催の聖書・教理の公開講座が福岡城南教会で開かれた。講師は旧約学、三好明教師(小平)、教義学、有賀文彦(大垣)。参加者40名。