ダンテ(1265-1321年)の「神曲 地獄」編 第19歌(その12)
◯だからお前がここにゐるのは当然の刑罰なのだ。あくどく奪ひ取つた富、お前をカルロに対してますます大胆にさせた金を、御大事に護るがいいぞ。
お前があの陽気な世界で握つてゐた至高の鍵にたいする敬意がここでもわたしを妨げぬなら、
わたしはもつと容赦ない言葉を使ふだらう、お前たちの強欲は世界をだいなしにしてゐるからだ、優れたものを踏み躙(にじ)り、邪悪なものを持上げて。(前回はここまで)
◯あの福音書の記者は、水の上に座る女が王たち相手に売淫するのを見たとき、お前たち牧人のことを予見したのだ。
七つの頭で生れたあの女は、善徳がその夫に好まれてゐた間は、自身の十の角から強くする力を得てゐた。
お前たちは金と銀の神を造つた、お前たちと偶像崇拝者にはどんな違ひがあるのだ、あのものたちが一つの神を、お前たちが百の神を崇拝してることを除けば。(つづく)
◯本日、4月1日イースター主日礼拝日の日本聖書協会の「聖書愛読暦」
の主題は「復活の信仰」という。聖書はマタイ28・1~10。その1節、「さて、安息日が終わって、週の初めの日の明
け方に、マグダラのマリアともう一人のマリアが、墓を見に行った。」といいます。墓のそばで、天使に出会って、そ
の天使から、その二人に、イエスが死者の中から復活して墓の中の、「ここにはおられない。かねて言われていたと
おり、復活なさったのだ。~」と。「婦人たちは、恐れながらも大いに喜び」と。「恐れながらも」が大事。
写真は3月28日撮影の大分城址公園の桜が満開となった。
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