
画像は塩原ではありませんが...
春の新緑の風情は心を暖かくさせてくれるが、今頃の深緑に染まった街道も落ちつきます。だいぶ前ですが6月の末に西那須野駅から塩原町(今の那須塩原市)へ路線バスで行ったことがある。国道400号線で、西那須野駅を出てしばらくすると千本松牧場。そこからおよそ3kmほど松林の中の直線が続く。やがて、関谷宿を過ぎると上り坂で景色は木々ばかり。塩原温泉の入り口まで直線距離は5km程、道のりは少なくとも8kmはあったでしょうか。当時の沿線には建物がない街道でした。自分が運転する車からみる緑の風景とは異なり流れる景色をゆっくり味わえる。それもバスの最後部席は左右前後あらゆる方向が見える。顔を振って右や左を見る。すれ違う対向車の後を追って見るときには、首だけでなく、身体をよじる。どの方向も緑ばかり。さらに、方角による明るさや木々の茂り方により緑の濃淡が変わっていった。顔や体をよじらせる動作は、あたかも自分が幼児時代にタイムスリップし体験しているようでした。

標高330mの近くでも、塩原に似た梅雨時の緑が見られる。
また、塩原に行ってみたいと思います。
今の季節は薄暗い。雨が降るとさらに暗さが増すし肌寒い。やや気が滅入る。そんな時こそ緑の深さを味わうと心が鎮まる。でも、梅雨の風情に浸っているばかりいられない。西日本では豪雨。今朝は、長野で震度5強の地震が起きた。これ以上の豪雨、地震は起きないでほしいと願うばかりです。