標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

覚えて欲しい「レビー小体」という物質とそれが引き起こす病気(「ためしてガッテン」より)

2019-03-06 21:43:10 | 日記
本日の“ためしてガッテンは、「神経にたまる“ゴミ”の脅威」と題して、「レビー小体」というたんぱく質が“神経細胞にたまることで発症する病気とその発見や対処などだった。
番組の流れとは異なるが、レビー小体が引き起こす病気の一つは良く知られている“パーキンソン病”だ。もう一つはあまり知られていないが、“レビー小体型認知症”という。パーキンソン病はレビー小体が脳幹にたまり手の震えなどの症状となる。

レビー小体型認知症は、レビー小体が側頭葉の神経細胞にたまる。番組では、知られざる症状をVR(バーチャルリアリティー)体験をゲストのひとりが体験し、そのVR映像が流れた。それは見えないものがみえる、そして瞬時に消える。“幻視”という怖い体験だという。この病気の初期は、記憶障害が目立たないので、認知症というより“レビー小体病”を専門家はいう。

レビー小体病の患者さん(Hさん)の体験談が紹介された。Hさんは50歳でこの診断を受け治療したところ症状が改善された。しかし、“幻視”の症状が出たのは39歳の時だったという。このときはうつ病と診断され、抗うつ剤が処方された。しかし、手の震え、食欲低下、失神などの症状が発生。50歳の時“レビー小体”という診断を受け、抗うつ剤を止めたところ症状が改善された。

専門家によると、ウイルスでも細菌でもない、神経にたまるたんぱく質は、ゴミのようなものだが、何故たまるのかなど解明されていない。しかし、3人にひとりはレビー小体が体(のどこか)にたまっているという。
側頭葉は見たものを意味付けする役割を果たしている。例えば「ハンガー」を「人」と判断してしまうとのこと。

レビー小体病の発見は、初期でも可能だ。レミ睡眠行動障害が早くから出てくる。寝ている時に大声で寝言を言う、殴る動作などの体動が出てくる。患者さんの話を聞く、家族や周囲の人から話を聞くと発見できることがあるとのこと。

レビー小体・認知症(または病)の発見には、次のような点に留意すると良いという。
・はっきりした幻視(人や虫)
・体の震えやこわばり
・着替え歯磨きがうまくできない
・ボーっとしている
・(睡眠時)大きな声での寝言や殴るなどの動作

続いてパーキンソン病も同じ“レビー小体”が原因の難病だということで、その症状や治療などが紹介されていた。

レビー小体病(認知症)の患者さんは推定で全国に90万人いるそうだ。Hさんは、この病気を知ることが重要だと著書でもインタビューでも語る。病気を恥じていない。知らないという偏見のために苦しむ方がつらい。病気を知って生きがいを持ってほしいと語っていた。
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