標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

これが相撲の世界? 何故か、被害者側を非難するコメントが目立つ。

2017-11-24 19:25:23 | 日記
本論の前に、写真の紹介。

我が家の2階の窓から見えた。朝もやがかかる紅葉(我が家のモミジ)。右後ろの白い花をつける木はお隣さんのサザンカ。

以下本題。

マスコミでは、日馬富士の貴ノ岩に対する暴行問題が話題になっている。事実として何があったか、被害者の貴ノ岩とその親方の貴乃花がほとんど語らないので、錯綜しているようだ。事実より推測でのコメントが多い。


私が異常または不思議に思うのは、被害者側の貴乃花親方に対する批判のコメントが目立つ。それも、コメントがもとアナウンサーだった人や相撲協会の評議員議長らの発言だ。貴乃花親方が相撲協会に報告しなかったことを責め、診断書が信頼できないとか発言している。被害者側を批判し、横綱側を擁護するような発言。特に議長は元文部科学副大臣だった人だ。いかなる状態でも暴力は許せないというスタンスに立てないのか。また、元アナウンサーは客観的な評論でなく、相撲協会に相談すべきだったと感情的に怒りを込めていた発言だった。

また、元、現役を問わず関取らの中にも、殴るなどはよくあることだと容認する発言がみられる。つまり指導の一環だというニュアンスだ。

私も、かつてある団体で指導的な立場にいたことがあった。現職を退いた先輩方から、「君たちの指導の仕方は甘い。もっと厳しくすべきだ」と言われたことがある。暴力ではないがスパルタ教育、ある意味ではパワハラを発揮しろというアドバイスだった。とても容認できるものではなかった。それは当時のトップの考えでもあった。トップは自らはもっと厳しく指導しろとは直接は言わない。先輩がトップの意向を忖度して代弁していたのかもしれない。と今になって思う。

日本国内だけでなく日馬富士と貴ノ岩の出身地モンゴルでも暴行問題が、大々的に報道されているとのこと。それも、貴ノ岩を非難する意見が強いらしい。モンゴルでは相撲は人気があり、社会的な地位も高い。元関取が政界の重要ポストも占める。モンゴルの大統領と安倍首相で話すべきだという意見まで囁かれているとのこと。

暴力が擁護されるスポーツ(厳密には「すべての社会」だが)は容認されるべきではない。日本の国技として恥ずべきことだ。世界に認められる競技となるためにも、悪しき伝統は払しょくして欲しい。

果たして真実がどうなのかは分からない。被害届が出されているので、現時点では警察が事実を解明するのを待つしかないと思われる。
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