標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

アケビの採取と果皮の味噌炒めに満足

2017-10-07 18:52:35 | 日記


息子とアケビの収穫に行った。登り坂をしばらく歩くと、谷から伸びる林のコナラに他の蔓と一緒にまとわりついたアケビの果実が、葉影から見えた。谷から7~8mほどの高さにぶら下がっている。道路からは水平よりやや高い位置だが、手で取るには距離があるので取れない。

家に戻り3mほど伸びる高枝切ばさみを持ってきた。息子は高枝切ばさみを使ったことがないというので、私が操作した。蔓を挟んでそのまま道路まで引き寄せようとした。重さ故か途中で鋏の先から外れ、谷に落ちてしまった。谷といっても谷底でなく谷に向かう緩やかな斜面だ。息子が2m半くらいの擁壁をずり落ちるように降り、アケビを手にした。

そして、息子は道路にいた私に、3個ほど実のついた蔓を投げた後、擁壁を登ろうとしたが、ブロックに足がかからず、ずれ落ちてしまう。しかたなく道路に沿って斜面を10mほど進んで道路との段差が低くなったところで、やっと道路に上がった。


これだけの労力で取れたアケビは、色は淡い薄紫で良いのだが、粒は小さい。皮が割れていないので食べるのには不向きだ。

息子は次を目指し、三叉路の一方をさらに登った。一昨年、大きな食べごろの実が取れた所に行ったが、まったく見つけられなかった。先人が採取したのだろう、下草が刈り取られた後があった。つるも採取したのかもしれない、アケビの葉や蔓も見当たらなかった。


3か所目の場所は、登ってきた道をやや下り、三叉路の別な方向に向かった。5mほど歩いたところで、また、息子が見つけた。ここは谷ではないが、下りの斜面になっている。大きな桜の木の枝をベースに様々な蔓や葉に混じっていた。高さ3mほどのところに、たわわに実をつけたアケビがあった。


申し合わせたように、私が高枝切ばさみではさみ、蔓を引き寄せた。息子はアケビが落ちてきそうなところまで下り、両手でつかむ態勢でスタンバイした。私が鋏で蔓を切った。

残念ながらキャッチしそこなった。別な低木の葉の上に載ってしまった。降りるには藪林で入れない。息子が回り道をして、斜面の下の平らな場所まで降り、私が高枝切ばさみで突いて落とすことにした。今度は守備通りにうまくいった。




大きく果皮が割れていた。白い実が見えている。色は薄い茶色で程よく熟した大きな実だった。満足した。



早速、実を食べた。トロっとした甘みを感じた。食べるというよりクリームを飲み込むような感じだ。甘さが舌や口内を周回した。処理に困るのは種だ。息子は先日作った、グリーンカーテンの支柱のそばに種を吹き飛ばしていた。


家に入るや否や妻と息子が調理した。レシピには皮も食べられるとのことだったので、スライスして油で揚げた。苦みが強く、ニガウリのようだ。苦みが取れるかもしれないと、少しゆでた後、味噌を加えフライパンで炒めた。少し苦みが残るが美味だ。さらに、先日挽いた山椒の粉を少々かけて、味わった。何と苦みが消えまろやかな味になった。採取した時の満足とは別な満足感を味わった。

今日は、アケビのお蔭で採取とみそ炒めの2度、満足できた。
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