大善人へ身魂磨き

善でありたいと思う。日々精進。感情の渦に呑み込まれそうな時もあるけれど最後には明るく静かな大海原に和合したい。

米騒動

2024-09-13 08:17:00 | ひとりごと

津野山の神様のことを教えてくださった山さんが高知から関東の我が家に来たことがありました。出張を兼ねてで、2年ほど前です。


色んな話しをした中、これから米がなくなる🌾時代がくるという話しをしていました。


その時は、四方山話の中のひとつくらいにしか思っていませんでしたが、ちょうどその前の年末に冨士阿蘇山大神宮に妹と行き、これからは米作りが大切、自分で米を作ろうという話を宮司さんから聞いていた時でしたし、それでは、米を作ろうと妹とバケツで作りはじめました。


感想、こめづくりって大変。農家さんに感謝、😅でした。


あれから2年、山さんの預言どおり?店頭に米が並ばなくなりました。


コロナマスク騒動の次は、米騒動かと、意図的に操作されたものなのかなぁというぐらいに今は思います。


店頭に沢山並んでいたものが、ゼロになり、多くの人を困らせることを意図的にする力がある、、


意図的にしか思えない、しかも、予定された未来をそのまま行おうとする力があるのかなと思い、なんだかなぁと思う一方、農家さんのことを考える良い機会になりました。


農家さんたちは、国内コメ消費の減少になやまされています。政府は農産物を海外からどんどん輸入し、安価な食との競争を強いられています。天候の影響による不作などもあり、高齢化や人手不足の問題など、様々な問題とずっと向かいあっています。


農家さんの悩みの問題の原因、誰が作ったわけでなく、私自身も深く関わっている、と思えました😔


我が家の米が尽きた話をしたら、大阪にいる夫が米を送ってくれました。2リットルペットボトルに入れたものと5キロの袋の米を。

米があるだけで少し安心しました。


そして、ダンボールに、大米騒動の紙が。

母とか書いてるし。。笑。

確かに、この騒動には、電話で意図的だ😡と力説しました。💢


九州地方の知人の話だと、何割も値上げされているとかいいます。💢


こんなふうに主食を店頭からゼロにしたかと思うと、何割も値上げして、ジリジリと地方から売り出す。


もはや、日本の主「食」ですら、不安を煽る😈。コロナ禍でマスクの値段を釣り上げる。


私たちの心が、不安を作る予定通りの決まった「意図された」行いのなか試される、そんな時なのかもなんて思います。


怒りではなく冷静に、👿の不安の作り方をみて、そして、踊らされないような自分をつくるチャンスにしたいと思います。


そして、食を作ってくださる農家さんに感謝したいと思いました。







御岩山登拝記 ②

2024-09-03 04:47:00 | 神社仏閣
日本最古の地層、カンブリア紀の地層を踏みしめながら、山頂に向かいます。


その途中に、「かびれ神宮」という御岩神社の奥宮が鎮座していました。雨あがりの厳かな雰囲気の霊山を背景に、大きな巨石が鳥居のそばにありました。


その地から頂上まで、しっかりとした登山道が続きました。


そして登頂です。




太古の磐座信仰を思わせる磐座が頂上にはゴツゴツありました。木がワカメみたいです。茨城の酒列磯前神社(御祭神はスクナヒコナ神)の雰囲気と似ています。

山頂なのに海底みたいな雰囲気でした。






見晴らしが良く、表参道入口で15分ほどふった雨のお陰で暑くありませんでした。




頂上のあまり目立たない所に、御神体と書かれた標識がありました。




先にいってみると、御神体の山に石柱が立っていました。剣のようにも見えました。


大地を司る地球神、御祭神

国常立太神のものかしら。☺️


何かを突き「立」てることは占有を意味したり、なにかの侵入を防ぐ結界も意味しており、境界を作るともいわれています。


暫くして頂上から降りていくと、地図には、血の池という場所が描かれていました。人がつくった剣による火花が散った地かもしれません。池はもはやなく、石のようなもので塞がれ御幣が立っていました。



この地まで、ツチ雲は逃げてきたのかなぁと夫と話しました。

かなりの登山道でした。


花こう岩

雲母の光る大地立つ

太古に散りぬ土雲眠る


和歌をつくってみました😌



裏参道にある薩都神社にも参拝しました。


主祭神、立速日男命です。

祟り神の性質をもつために祀られたとありました。


ハヤヒのつくご神名の神様は、饒速日命が真っ先に思い付きますが、その他、火の神様であるカグツチ神が斬られた際に血から生まれたとされる甕速日(みかはやひ)神熯速日(ひのはやひ)神がおられます。


甕速日神と熯速日神は、イザナミ様を死に追いやったために斬られた火の神の血からうまれます。


「速日」には、迅速で猛烈な太陽の神とする説、勢いのさかんな霊として雷神の性格を取る説、火が猛烈な霊力のある神とする説があるようです。


花崗岩は、とても硬い石。火口と同じ響きです。地震がおこらないように、太古の火の山全体で抑えてくれているのかもです。




茨城は、一寸法師のモデル、お酒造りの神様、スクナヒコナ神が常世におかえりになった美しい海にも面しています。


茨城県、旧常陸国は、神話に織り込まれたり、お伽話に残されたり、今なお人気のアニメに暗喩されている土地だなと感じます。


様々な八百万の思いを受け入れてきた地かもしれません。


太古から祈りの対象である山。


茨城県、常陸の国、日立の御岩山の神さま。


日本をお護りしていただきありがとうございます。


御岩山登拝記 ①

2024-09-02 08:06:00 | 神社仏閣
薩都神社を後にして、茨城県の日立の御岩山に向かいました。以前、姉と一度御岩山中腹にうつされた薩都神社までは参拝しました。


常陸國風土記に「浄らかな山かびれの高峰(🟰御岩山の古称)に天津神静まる」と書かれている霊山御岩山は、かつては葦原山とも天香具山とも呼ばれ、江戸時代においては徳川水戸藩の崇敬篤く修験の山として水戸出羽三山とも称された山とありました。


御岩神社は、国常立神をはじめ、ご祭神は写真の通りです。




前回、中腹の薩都神社まで登拝したときは、裏参道から行きましたが今回は表参道からです。

登拝する際、暑いかなぁと心配しましたが、丁度表参道に入る直前にパラパラと雨がふり15分くらい雨宿りしてから登ったので、その後は清浄な空気のもと涼しかったです。





表参道からしばらく行くと、途中に興味深い標識がありました。ここまでは、白亜紀。ここからは、カンブリア紀の標識。夫と、しばらくこの場所で感動していました。






夫が断層をみて、長野のお袋石でみたような断層だねと話しました。

この地は、カンブリア紀、5億3300万年前の地層が露出している日本最古の地層であるようで、そんな地層が露出しているのはこの常陸の地だけだというのです。

この地の発見がある前は、岐阜の地が最古だったようですが、約5億年前の花こう岩が露出している様子を観察することができるのは感慨深いです。


岐阜の金華山では、龍体が露出したような地がありました。あちらは、チャートの岩質でした。


宇宙飛行士の向井さんが、日本に光の柱が立っていて、その場所を調べてみたら日立の山の中だったと言ったことがあり、それがこの御岩神社のあたりだったという逸話により、最強のパワースポットの謂れとなったようです。姉は、その話を知り私を誘ってくれました。


この最古の地層の花崗岩には、黒雲母や白雲母などの雲母が含まれており、これは遠くからみてキラキラと光るようなのです。


光の柱は、雲母。

ウンモは、「クモ」の母と書くんですね。


ところで、このような花崗岩地帯の湧き水はおいしい水になるため、古くから日本酒造りに使われるようです。


六甲の灘の清酒など、日本各地の名酒には花崗岩地帯の水が多く使われているようです。 六甲あたりは、巨岩がゴロゴロしており、六甲ヒメ神社や、越木岩神社に参拝したことを思い出します。


御岩神社のこの花崗岩の大地は、火山活動の産物です。感慨深いですね。この山や、岩や、大地は、全体で大地の命の現れを体現しています。


私たちになくてはならない水にも関係が深いのです。



つづく




茨木童子 ② 刀の話

2024-09-01 05:23:00 | 神話・物語・本から
昨日の続きです

鬼滅の刃で特別な刀鍛冶が鍛えた「日輪刀にちりんとう」が出てきます。


実際に、日本には、昔話に鬼退治がよくありますが、鬼を斬ったと伝わる刀は、数多く残されているようです。


渡辺綱が羅城門に住みついていた大江山の鬼の残党の右腕を切り落とす『 綱絵巻』が東京国立博物館蔵にはあり、刀も存在します。



この刀は渡辺綱の義叔父にあたる満仲が、筑前国から刀鍛冶を呼び寄せて作ったものです。


鍛冶はなかなか良い刀を作ることができず、「八幡宮」に祈願し、その日の夜、夢で八幡大菩薩から「60日間かけて鉄を鍛え、その鉄で2振の太刀を打ちなさい」とお告げを受けます。鍛冶はその通りにし、長さ2尺7寸(約80cm)となる2振の太刀を作り上げたといわれています。


1振目は、試し斬りで髭まで斬ったことから「髭切」と名付けられ、その後、渡辺綱の刀、鬼切安綱と名を変えます。


2振目も、同じく試し斬りで両膝を斬り落としたことから「膝丸」(ひざまる:別名[薄緑])と名付けられ、2振は、源満仲の子「源頼光」(みなもとのよりみつ/らいこう)に伝えられました。そのあとも勝利をもたらす宝刀として義経など、源氏に代々受け継がれたようです。


竪破山という霊山で、八幡太郎こと源義家が、太刀をえる霊夢をみて、その剣で岩を切ったという伝説があります。

源義家は、室町幕府をひらいた足利尊氏の祖であり、渡辺綱の主君である源頼光の甥の子にあたります。


いまは、この刀(鬼切安綱)は北野天満宮で静かに祀られているようです。


髭切、鬼切安綱、膝丸など、刀について色んな呼び名があります。「名前とは、呪となる」と陰陽師のマンガにありました。物も人も念を込め名付けると、霊力をもつ感じでしょうか。


千と千尋の神隠しで、黄泉の国のような世界で、本当の名前を奪われて変えられてしまう水の神、ハク。

ニギハヤミコハクヌシという白龍のご神名を忘れてしまうのも、名を奪う行為が、念力を削ぐ意味があるのかもしれません。

話を戻します。


名前を変えて時代を変えて鬼や逆賊を切った「刀」についての逸話は、一抹の虚しさがあります。

霊山の岩を、力づくではなく長年の鍛錬により、すぅっと鬼滅の炭治郎は斬りました。



近くの御岩山の霊山の頂上には、神器の剣ような石が御神体として山頂に突き刺さっていました。


時の正義のもと、戦いでは、よく切れる刀が必要で、それらが「家宝」として引き継がれ、さらには「神宝」として祀られて残っています。


そして、色んな奇異な伝説や、武勇伝がくっ付いて、勝者の伝説が語り継がれます。敗者の声はいつも消されて聞こえない。


茨城や茨木の地名はツチグモ退治にはかなり深く結びついているなぁとも感じました。

鬼退治の話やお伽話は、まつろわぬ何者か、抵抗勢力との戦いがあったことを想像させます。


また、琵琶湖から流れる川が「名前」を変える話を以前書きましたが、瀬田川、淀川、宇治川など名前を変える川にある橋姫伝説は、巫女と土蜘蛛の話がありました。

橋姫伝説は、平家物語では、渡辺綱と鬼女の戦いです。



橋姫


人が作った剣は、男女関係なく歴史の中で沢山の命を散らし怨念を残し、重い気をその地に落としたのかもしれませんね。


善悪なども、見る側の視点によりコロコロ変わるものかもしれません。


次は御岩神社参拝記です。


つづく



茨木童子 ①刀の話

2024-08-30 07:15:00 | 神話・物語・本から

昨日の続きです。


「茨城」の地名は、土雲、都知久母(ツチグモ)征伐と深い関係がある話があります。この地名の茨城と大阪にあります茨木の響きはおなじです。茨木は、昔の摂津国です。


ツチグモ征伐とは、鬼とよばれた、いわゆる当時の「逆賊」征伐のようなもので、また、東北の蝦夷征伐にもつながる気がします。

青森のねぶた祭りで鬼がよく使われるのは、この背景があるのかな。




茨木童子(いばらきどうじ)の話も、鬼退治物語です。この物語には、鬼を切る刀がでてきます。鬼の中の鬼と恐れられた酒呑童子(しゅてんどうじ)の家来が茨木童子です。






酒呑童子を、退治したのは源頼光で、茨木童子を退治したのが頼光の臣下で、頼光四天王の筆頭、渡辺綱です。「源氏物語」の「光源氏」のモデルともいわれ、全国の渡辺姓の祖らしく、そして綱が使った名刀「鬼切安綱」は、「髭切」とも別名で呼ばれ、今では、北野天満宮のご神宝のようです。


渡辺綱は、嵯峨(さが)天皇の血筋を受け継ぎ、源綱から母方の渡辺の姓に変え、渡辺姓は摂津国から全国各地に広まりました。綱の子孫は渡辺党と呼ばれ、摂津国の武士団として住吉(住之江)の海である大阪湾を本拠地として瀬戸内海の水軍を統轄したようです。


この渡辺綱が退治した鬼、茨木童子は酒呑童子の家来です。親分の仇を討たんと、美女に変身し、綱の気を緩ませた末、その髪の毛を掴んで愛宕山に連れ去ろうとします。綱は、手にした名刀「髭切(ひげきり)」を振り下ろして、鬼の腕を切り落とします。後に失った腕を、次は綱の叔母に化けて取り返しにきたとの話も伝わっています。


まるで、阿蘇の霜神社でみた、切っても切っても復活する鬼伝説を思わせますし、また、鬼滅の刃の切っても切っても復活する鬼のようです。


この鬼を切った刀こそ、「鬼切安綱(おにきりやすつな)」別名「髭切」です。この刀は、その後、茨城県にあります竪破山にて、源義家が霊夢にみた刀(前回の内容)と繋がります。


渡辺綱が、「茨木」童子の腕を切り落としたという名刀と、

八幡太郎源義家が「茨城」で夢で黒坂命からツチグモ征伐に授かった太刀には、深い関係があり、同時期に作られたものか、同じようなものなのではないか?ということです。この2人には頼光(らいこう、と呼ばれた方)を通して深い「綱」がりがあるからです。


綱が使った刀は、まるで、「鬼滅の刃」で、家族を「鬼」によって惨殺された主人公、竈門かまど炭治郎が、鬼になってしまった妹を人間に戻すため、「鬼殺(きさつ)隊」に入り、

そこで出会った仲間たちと共に鬼と戦う話で出てくる日輪刀のようです。


特別な刀鍛冶が鍛えた「日輪刀にちりんとう」が鬼滅の刃には出てきます。



実際に、鬼とよばれた人を斬ったと伝わる刀は、数多く残されているようで、頼光や、頼光四天王というリアル鬼殺隊がかつていたことになります。

鬼滅の刃が人気なのは、鬼には鬼にならなければならなかった背景があり、そこには悪者としてだけでは片付かない悲しみを見たからだと思えます。
姉から借りた陰陽師の漫画に、怨霊として菅原道真公がでてきます。
安倍晴明は言います。
怨霊となっな道真公を、祓うのではなく、生きていた時の純粋な本当の自分を思い出させ、そして理解することなんだ、、と。

重い過去が残る土地では、悲しみで散った人々に想像を馳せてみる。今ある差別の問題にも繋がります。

まいた種は実となります。縁があるから、結ばれて、もつれた場合は、その糸を糺すようなことも、縁者がやらなければならないことなのかもしれません。

参拝にはそんなこともある気がしまています。

つづく