
月の兎は、自己犠牲や、捕食のイメージがありながらも、どこか太陽と縁があるのは、日本記紀も同じでした。
それでは、日本昔話の因幡の白兎はどうかというと、これまた、食の稲穂を日本にもたらす兎の話です。
下の絵本は、京都にある縁結び神社のホームページより因幡の白兎のお話をお借りしました。文字よりわかりやすいです。






注釈、絵で兎は月で黄泉がえります!

上の漫画は縁結び神社からの漫画を借りました。縁結びは、エンムスビ。響きにエビス様が隠れてる!と気付きました。

十日戎の絵は、日の出の神様、エビス様が月に縁のある兎にのって海を渡っています。日と月の交わりのストーリー。
エビス(戎)は、西戎のエビス。


因幡の白兎は何を意味しているのか?
月の兎の一族(渡来人?)が、海に縁あるワニの名前を持つ一族(これまた渡来人一族)の助けを得て、日の国(出雲)に到着したが、
日の国に入ったら、ワニさんを騙したことで喧嘩になり、やっつけられそうになり、
(また、大国主命の兄、つまり、日の国の民からも、塩を塗られるような虐め、差別に遭うも)
優しい日の国を造った大国主命に最後は助けられて、奥さんを紹介して貰い和合する話だった!と(勝手に)感じました。
東の国に憧れる気持ち(満月)から、一回絶望する(新月)も、
助けられて甦り(月は黄泉の国のイメージがあります)その後、お礼に、日の出の国にキモチよくお餅、つまり、米の稲穂を届けた話。兎は月で餅つきますしね。因幡は、稲穂ですし。

また、月は、女性のメグリをさすこともあり、巡りには、運り(メグリ)、回り(メグリ)、数り(メグリ)などと漢字をあてたりします。
数りは、自分のまいた種、という感じですね。
メグリは、女性的でもあり、また、因縁のような、自業自得もあります。
兎も、騙したからワニさんが怒ったわけです。
しかし、最後は日の国の主と仲良くなり、稲穂や末広がりの「ハ」ガミのお姫様まで紹介するキューピッドになります。ですから、日と月を和した話しでもあります。
八上は、八神とおきかえると、天皇の守護神として宮中の神殿に祭るハ柱の神々。神産日(かみむすひ)・高御産日(たかみむすひ)・玉積産日(たまづめむすひ)・生産日(いくむすひ)・足産日(たるむすひ)・大宮売(おおみやのめ)・御食津(みけつ)・事代主(ことしろぬし)の神々。
因幡の白兎の、
大国主命と白兎は、
現代版、千と千尋の神隠しの
千尋とハクの相互扶助ストーリーに似てる!と、勝手に解釈しました。笑。
千尋になって、隠された神々がおでましになるように神々と和したい気がします!誰しも千尋になれます。まずは、千尋のように神々の世界で働くことから?笑


ところで、因幡の白兎に出てくる鰐(ワニ)はおそらく和珥氏(わにうじ)のことかな。昔話ではサメとも言われますね。
ワニ氏については、沢山語りたいので、また、いつか私の頭の整理がついたらまとめます。笑。
古代には、強い勢力のあった渡来人のワニさん一族(和珥は和邇・丸邇・丸とも書く)がいました。各地に勢力を伸ばして皇室にも影響力のあった一族のようですね。
兎に角、昔話は面白い!
ちなみに、伊勢の外宮は豊受御大神は、内宮の天照大御神(あまてらすおおみかみ)の食事を司る神として丹波(ニワ)の国から伊勢の国に迎えられて米づくりをはじめ、衣食住すべてに関わる産業の神さま。
どこか、外宮は、食に関する月をもイメージさせる気もしています。天照大神(日)を祀る内宮より先に参拝する習わしがありますね。
日と月の関係は水を渡って和して繋がる。最後は、白兎さんも、日の出神エビス様の東の国でハッピーエンドですね!
京都府の元伊勢籠神社の日、月御守り、持ってないけど、素敵♡ですね。

またまた、つづく
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