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大善人へ身魂磨き

鬼神界の女神 クレハ

明治中期に出版された本に、「戸隠山鬼女紅葉退治之伝」があるようです。


概要はこちら↓


鬼女、紅葉は第六天の魔王の力を持つ鬼であり、元は呉葉(くれは)と呼ばれていましたが、後に紅葉に名を改めて都に上り、都で源経基に寵愛され一子を宿しますが、後に戸隠の地へ流されます。


里の者に尊崇されるいっぽう、徒党を組んで盗賊を働き、冷泉天皇の勅諚によって派遣された平維茂の軍勢により、退治されます。善光寺道名所図会』によれば、退治された紅葉の霊は八丈坊・九丈坊という大天狗、小天狗となり、日吉権現の眷属となって北向山を守護するようになったといわれています。


ウィキペディアより

怒られそうですが、これ↑を勝手に所々変更し(スミマセン)🙇‍♀️一昨日からの続編を創作してみました。🤣

少し長いのですが😅 どうぞ〜🍁


〜〜


紅葉狩りという言葉がありますが、鬼と呼ばれた女を捕まえる事からこの名前がつきました。この鬼女こそ、もう一人の鬼神界の紅葉の女神クレハです。


鬼は山にいると昔は信じられており畏れられていましたが、鬼神会と山は密接に関係がありました。地上界で底辺に踏みにじられた魂ほど、地上界を卒業するときにはだれも登頂できないような孤高の場所へと舞い上がることもありました。


その境地から見おろすと全てが箱庭での出来事だと達観することができます。


秋に、山は一斉に燃えるような赤や黄色に色づき、人々の目を楽しませますが、そこには悲しい女クレハが鬼となる話が言い伝えとして残され、紅葉祭りが供養も兼ねて行われているのでした。

 

クレハという名前の鬼女は、天界から投げられた岩の闔が隠されているという山の麓に生を受けました。


クレハの父母は、長年子どもがおらず、大六天の魔王におすがりしました。その後、玉のような赤子を授かり、その子を紅葉(クレハ)と名付けました。


クレハは、スクスク成長し、和歌を詠ませれば右にでるものもおらず、また、琴を弾かせたらその音色に、民だけでなく、土地の精霊をも癒し清めるほどの腕前でした。

クレハの腕前を聞きつけた都のお姫様が琴を学びたいとクレハを参内させたのでございます。

しかし、それが不幸の始まりでした。


この優しく美しいお姫様は見目麗しく、お殿様からのご寵愛は非常に深かったのでしたが、姫様にはお子様がおられませんでした。

 

姫様の側にいたクレハは、お殿様のお姿の麗しさに、密かな恋心を覚えたのでした。

その後、琴の音色を使ってお殿様を誘惑し一夜の契りを結んでしまいました。姫様を裏切ってもなお、クレハは誘惑したい気持ちを抑えることが出来なかったのです。


お殿様にとっては、一夜の遊びでした。クレハの燃える思いとは裏腹に、なんとも無情な男のサガでしょう。クレハからみたら生涯忘れられぬ一夜の恋でした。しかし、クレハは殿様の赤子を宿してしまいました。

 

クレハに赤子が宿っていることが分かった直後に、長年子供を授かることができなかった姫様がご懐妊となりました。


殿様は、姫様の懐妊を非常に喜ばれました。一方、クレハはあらぬ噂をたてられて宮中を追い出され、罪人として山から出ることのないように命じられたのでした。お腹の赤子は、残酷な環境のもと、流れたのでした。


暫くたって、宮中から、姫様が健やかな男の子をおうみになった噂を風の便りに聞いたのでした。それからというもの、クレハは嫉妬の嵐に、心は鬼に変化してしまったのでした。

 

毎晩、自らの生誕に縁ある第六天の魔王に復讐の力を乞い願ったのでした。


そうしているうちに、因果応報でしょうか、クレハの妖術でしょうか、姫様は男の子を産んだあと、産後の肥立ちが悪く、寝込むようになり暫くして息を引き取ってしまわれました。

 

生まれた男の子も、元気な精悍な青年となりましたが、ある日、山に狩をしに行ったきり帰って来なくなりました。


村の人は、琴の音にひかれ、迷い込み、帰ってこなくなったのではないか、クレハの怨霊ではないかと噂をしたのでした。

 

噂が殿様の耳に入ると、クレハの首を刀で切って差し出したものには、礼を出すとお触れをだしたのです。


クレハの年老いた両親は惨殺されました。我が子だけでなく両親まで失ったクレハの悲しみと怨念は火のように燃え盛りました。クレハを捕らえようとすると、天が割れるように轟き、雷が落ち、木々がたおれ、人は下敷きになり、辺りの視界は暴風雨でかき消されました。

 

琴の弦を切り、弓とし、山の岩を削り矢として、自分の首を取ろうとする敵に1人で刃向かいました。


しかし、最後には、降魔の剣により、鬼の首をとるという諺のように首をはねられたのです。

 

クレハの首は遥か彼方まで飛んでいき、北山の一面を真っ赤に染めたのでした。秋の紅葉の季節のことでした。


クレハは、ヒトを呪う心、嫉妬、満たされない執着心を手放すために、その後何生も様々な立場で生をうけました。


悠久の時と輪廻を繰り返し、その後クレハは雪女のシテと共に、鬼神界を統べる女神となりました。

 

深い悲しみや苦しみを経験することは、深い学びでした。鬼神界に迷い込んだ鬼の御魂を改心させる立場になるためには、クレハ自身も一度は鬼になり、そこからの解脱を何生もかけてすることが鬼女クレハの魂には必要だったのかもしれません



おしまい


鬼も鬼になる理由があり、背景もあり、どんな御魂も改心すれば、女神様。鬼嫁なんかは、家庭の女神様😉。


お読みいただきありがとうございました🍁





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