おのころ島神社の次は、伊弉諾神宮に参拝しました。
おのころ島神社のあとでしたから、イザナギ様とイザナミ様は国産みに成功したあとの話を思いました。
三貴子誕生逸話は、実は、イザナミ様が火の神様を産んだ後火傷をして亡くなった話から始まります。イザナミ様と火の神様は、熊野にあります花の窟神社に共に祀られていましす。妹と数年前参拝しましたが、その際に、神社というより窟はまるで壮大なお墓のような雰囲気さえ感じ、手を合わせていたら、上からパラパラと小石か何かが落ちてきたのを今でも覚えています。
花の窟神社
イザナミ様が亡くなったことに耐えられず、イザナギ様は黄泉国に行きますが、そこから話がはじまります。愛別離苦のストーリーだと私は思いました。
愛していてもいつかは別れる、離れるのは苦しみが伴う。それは少なからず生きている限り経験してしまいます。
神話では、イザナミ様が黄泉国で変わり果てた姿をみて、黄泉国から帰ったイザナギ様は
「なんときたない国へ行ってしまったのだろう。」と言って、竺紫の橘の小門の阿波伎原に行って、体を清めることにします。
この時にイザナキ神が脱いだ衣服などから
神々が生まれました。イザナキ神が体を洗い清め時に禍の神々が生まれ、また禍を直そうとして神々が生まれます。
水に潜ると、また港の神々が生まれ、航海を司る海の神々が生まれました。そして最後に顔を洗うと、
左目からアマテラス大神が、
右目からツクヨミ神が、
鼻からはスサノオ神が生まれました。
三貴神の誕生です。
イザナギ様は三貴子の誕生を大変喜んで、
「わたしは、子を生み続けたけれど、
ついに三柱の貴き子を得た。」と言い、
アマテラス大神に高天原の統治を、
ツクヨミ神に夜の統治を、
スサノオ神に海原の統治を任せました。
と話しが続きます。
ウィキペディアでは、
天照大御神 - イザナキの左目から生まれたとされる女神(本来は男神だったとする説もある)。太陽神。
月読命 - イザナキの右目から生まれたとされる神(性別は記載していないが、男神とされることが多い)。夜を統べる月神。
須佐之男命 - イザナキの鼻から生まれたとされる男神。海原の神。
また、
『日本書紀』本文は伊弉諾尊と伊弉冉尊が共に「いかにぞ天下の主者を生まざらむ」と言って最後に生んだ四柱の神々のうち三柱で、月神の後、素戔嗚尊の前に蛭児(ヒルコ)も生んだとあります。ヒルコ神は、エビス神、日の出の神様です。
生きているうちに愛別離苦を経験したイザナギ様。しかし、黄泉国に行ってしまったイザナミ様への「離苦」から「さっぱ離」断ち切る心境へと変化します。
執着を祓い、そこから、また次々とイザナギ様は神々を創造します。執着はエネルギーが低下するのかもです。執着は創造を阻止してしまうのかも。
お釈迦様も愛別離苦を説かれます。
裏切られたり、死別したり、人の心は出会う人に執着が強ければ強いほど、別れを辛く苦しいと感じます。黄泉の国に追っていきたいほどに。時間薬が必要だったり、聖なる教えにより救われることもあります。
伊弉諾神宮は、神宮というだけあり、ツアーバスが駐車場には沢山とまっていました。妹は2回目ということで、妹はガイドさんで私を連れて行ってくれました。感謝。
妹
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