彼女が予定外に誘ってくれたお陰で参拝できた火乃御子社と宝光社も溜息が出るくらい良かったです。木々の雄大さ、社殿の彫刻、空気、雰囲気。
雪深い中なので、神社には私たち以外誰もいなくて、静けさの中感謝を奉納するには本当によかったです。
宝光社のあの急な氷の階段を腕の力だけでのぼったため、日頃使わない腕の筋肉がピクピクしているし、帰りは直滑降の滑り台になる危険すら感じていました。これですから⇩
すると、周り道がありますから歩いていきましょうと教えてくれました。ふたりで陽光のさす迂回路を色々話しながら歩きました。
彼女は自分の感性が豊かすぎて戦争ものとか見ると自分が同じ気持ちになり見ることができないとか、祖父母の介護を1人でするお母さんを助けるため、数年前県外から地元長野に戻ってきた話しとかしてくれました。更に彼女の優しい側面を知ることができました。
そして、彼女がある心の傷を背負っている事も教えてくれました。すごく辛い中、それでも朝が来るように毎日毎日前に進まないといけない。私に会うまで、誰とも話したくなかったし、人に会うのも辛かったとも。
そして、この上なく私が感謝すべきご縁にも関わらず、彼女も私に会えて良かったと言ってくれました。戸隠に急に思い立って来たのも、何かに繋げてもらったんだとも言ってくれました。感涙。
戸隠参拝は、感覚で行かなきゃと前日に思ったようです。私、感覚人間なんです。と笑いながら話してくれました。おじいさんの命日が明日だとも言っていました。
参拝後、明日のお墓参りの為に長野市にこの後行くので車に乗って行きませんか?と誘ってくれました。実は行きに往復切符を買っていたので遠慮しましたが、そうしていなかったらご一緒したかったです。
5社の色んな説明、神様のことを彼女は下調べもせずにきた私に教えてくれました。雪国の可愛い女神様でした。
バス停まで送ってくれた彼女に私が別れる時に寸志を出そうとするとそれも受けとらず、私はこの恩に報いることなく胸に刻むことになりました。
だから、他のどっかから、彼女の悲しみを温かく包む何かがどかっときて欲しいと感じました。
若い彼女の心の傷が癒えますように。
彼女の善行のお返しがいつか何百倍にもなって彼女に降りかかりますように。
彼女の心の悲しみが塞がって、さらには日のひかりが雪深い山の雪を溶かすころ、彼女に雪崩の如く幸せが降り注ぎますように。
雪解けエルサ
私は、確かにそれは来る気がしています。
本当に、一期一会、感動の参拝でした。
優しさは雪のよう
覆う全てのものを
美しくするから
日記はおわり
【画像はエルサ検索画面より】