後期高齢者医療制度について、民主党政権も廃止を言明しています。世界でも例のない差別的な後期高齢者医療制度は出発から間違えています。ですから、問題の解決のためには、後期高齢者医療制度をただちに廃止することが何よりも大切です。
ところが、後期高齢者医療制度の廃止をめぐって不安な動きがあります。10月4日の報道でも長妻厚生労働大臣は、新しい医療制度を構築してからなどもっともらしい理由をつけて「(後期高齢者医療制度を)当面維持する」と言い始めています。民主党自体は財界の働きかけで(小沢氏が代表を勤めていたときの自由党との合併には京セラの創業者である稲盛氏の働きかけによるところが大きい)今の姿があるような本質と、大企業・財界中心の政治に「ノー」という人民の声の受け皿となっているという矛盾を抱えています。だから、いろいろな局面で民主党が動揺するのは、想像にかたくありません。そして、早速動揺し始めているという状況です。
このようなことがおきる背景には、政治が変わり始めるのを阻止しようといろいろなところで自公政権を支えた勢力による巻き返し、抵抗が起きています。そのことは、私の近所の日本共産党の区議会議員である瀬端勇さんのブログにも江戸川区議会でのやり取りを通じての出来事として書き込まれています。これは、何も江戸川区だけのことではおそらくないでしょう。江戸川区での出来事のあらましとして、瀬端勇さんのブログから該当部分を以下に引用します。
引用元:後期高齢者医療制度、廃止は性急・混乱?
区長はこれまでの答弁でも述べてきたように、全国市長会の要望書なども引きあいにだし、「(制度に)賛成ではなかった」「地方の負担は以前と変わらず共倒れになる」などと述べながら、「直ちに廃止は性急で違和感がある」「元に戻すなら混乱を繰り返す」と廃止に反対の態度でした。
あなたの街ではどうでしょうか。
志位和夫さん(衆議院議員・中央委員会幹部会委員長)は民主党中心の政権を過渡的性格を持っていると指摘し、この過渡がどういうように動いていくかということを国民運動と日本共産党の奮闘如何にかかっているということを「党創立87周年記念講演」などで指摘していました。情勢の動きは、まさに志位さんが指摘しているようになっています。
政治が変わり始めているとはいえ、真の意味で自民党政治を終わらせるためには国民運動と世論を高めていくことと日本共産党の奮闘が欠かせません。政治を前向きに変えていくにふさわしく、もっと強大な日本共産党を建設することが求められていると私は党員の一人として思わずに入られません。