愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

科学的に考えることは、様々な政治・社会運動に必要である

2016年09月29日 18時07分10秒 | 日本国民救援会及び関連の活動

 誰かの言い分が科学的と言えるかどうかを自分で考えることは、日本国民救援会の活動をする際にも求められる(科学的に考えることは、あらゆる政治・社会運動に必要である)。その一つが仙台北陵クリニック冤罪事件である。

 時々、私がSNSで触れている仙台北稜クリニック筋弛緩剤冤罪事件(北稜クリニック事件)では、守大介さんが筋弛緩剤マスキュラックスを患者に点滴して殺したとして有罪判決を受けている。しかし、マスキュラックスの成分であるベクロニウム臭化物は短時間で代謝されるか、排泄されてしまう。医療現場でマスキュラックスを使う時には、医者は静脈注射する。それは、マスキュラックスの薬効時間の短さがあって点滴という悠長な方法では筋弛緩効果が期待できないからである(点滴で人を殺せるような薬剤を医者がどうして手術の際に静脈注射できるだろうか?)。このように考えると、点滴でマスキュラックスを守大介さんが患者を殺したとする、警察と検察の言い分のデタラメさが明らかになってくる。また、警察と検察の非科学的な言い分を裁判所が鵜呑みにして有罪判決を出したことは責任重大という他ない。

 上記のような医療現場で生じた冤罪事件では、問題となる薬剤の化学的性質などを検証する必要がある。自分自身は医者でなければ薬剤師でもないから薬剤に関する知識に欠ける。しかし、そんな私でも医者とか薬剤師に問題となる薬剤の性質を訊ねたり、医療従事者向けのサイトで問題となる薬剤の用途や性質を調べることで事態を判断できる。ある物事、ある人物の言い分が科学的であるかどうかを決めるのは科学者だとして、事実と様々な検証によって明らかになっている事柄について自分自身の頭で科学的に検証出来なければ、冤罪被害者を救出不能に陥ってしまうことすらある。

「科学的かどうかを決めるのは科学者である」と言い出せば、日本国民救援会の活動を一つとっても成立しなくなることが分かる。


To Zanarkand-Finale Fantasy X アルパ演奏:神山里映子

2016年09月13日 16時04分58秒 | ラテンアメリカの政治革新、文化等

 表題の「To Zanarkand」は、日本語では「ザナルカンドにて」ということである。ファイナルナンタジーXで使われている曲をアルパ奏者の神山里映子氏が29弦の小型アルパで演奏している(通常のアルパは36弦から37弦である)。何故、ゲームの曲をアルパで演奏した動画をラテンアメリカ関係のカテゴリーに入れているのか。その理由は、アルパがパラグアイなどラテンアメリカ諸国で広まっている楽器だということにある。ラテンアメリカの楽器・音楽について少しでも身近に感じてもらおうとすると、現在の日本で聴くことができる音楽を通じてのほうが受け入れられやすいだろうと思われる。そこで、敢えてゲーム音楽の演奏をこのブログで紹介した。

 演奏途中で神山里映子氏がアルパのレバーを動かしていることに気づくだろう。ヨーロッパのグランドハープと違ってアルパには半音を出すためのペダルがない。そこで半音を調節するめのレバーアルパが造られるようになる。なお、レバーがついていないアルパで半音を出すときにはジャベを指にはめて、これで弦を押さえながら半音を出す。

 アルパ(Arpa)は、スペイン語で竪琴という意味であり、英語ではHarpと表記される。元々、南アメリカ大陸には弦楽器が存在しなかった。しかし、16世紀にスペイン人が南アメリカ大陸へ行き来するようになるとアルパが持ち込まれるようになる。今と違って16世紀の世界には航空機が存在せず、大陸間を行き来するための交通手段は船だけだった。それも船にはエンジンがあるわけもなく、航海を行うための動力と言えば、主として帆に受ける風であった(蒸気船が実用的に持ちいられるようになったのは19世紀以降である)。従って、スペインから南アメリカ大陸へ航海するために要する期間は約3か月とか約4か月という長期に及んだ。月単位で人々が船の中で生活していくわけだから道中において娯楽の一つや二つは必要になってくる。音楽もその一つである。とはいえ、船にそうそう大きなものを持ち込むわけにはいかない。そこで小型のハープ(アルパ)が用いられるようになった。こうして南アメリカ大陸にアルパが持ち込まれるようになり、現地の人々が自分たちの音楽に合わせるように改良してスペイン人が持ち込んだハープ(アルパ)を現在のアルパへと発展させて今に至る。


転落事故防止のため、ホームドア、可動式ホーム柵の設置促進を都知事へ要求する

2016年09月06日 22時26分16秒 | 都民のための都政をつくろう

 2016年9月6日(火)、セバタ勇区議会議員はJR平井駅南口駅頭で駅頭宣伝を行った。私も地元の党の同志とともに宣伝行動に参加した。私達は、日本共産党都議団の活動報告を行った。

 日本共産党都議団は、2016年8月29日、東京メトロ銀座線青1丁目駅で発生した転落死亡事故(2016年8月15日)を受けて再発防止とホームドア設置促進を求めて小池百合子都知事あてに申し入れをした。8月15日、東京メトロ銀座線青山1丁目駅で盲導犬を連れて歩いていた品田直人さんがホームから転落し、電車にひかれて死亡した。事故の詳細については、東京新聞の該当するページをご覧いただきたい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016081702000136.html

 日本盲人会連合が実施したアンケートで、視覚障害者の約4割が駅ホームから転落した経験があると答えている。また、約6割の視覚障害者が転落防止のためにホームドアの設置を希望している。
http://nichimou.org/notice/160823-information-2/

 一方で、ホームドアや可動式ホーム柵の設置状況が都内706駅のうち32%(地下鉄58%、JRと私鉄20%)にとどまっている。日本共産党都議団は小池百合子都知事に対策を急ぐように求めた。応対した都の担当者は、「大事なことだと認識しています」と答えた。

 小池百合子都知事に対する日本共産党都議団の主な要請内容は以下の通りである。

  • すべての駅の危険箇所の実態を把握し、駅員や利用者に周知・徹底する。

  • 危険な柱にラバーを巻いたり、転落防止の効果がより高い点状ブロックの全駅への敷設を勧める。

  • 国と連携して、ホームドアや可動式ホーム柵の具体的な整備目標と計画を定めて、設置促進を図る。

  • 点字ブロックが柱などによって塞がれている都営地下鉄の岩本町駅と東大島駅の可動式ホーム柵設置を前倒し実施。