シャンソン歌手・クミコさんの発表している曲・"inori"がUSENチャート第一位になっていると今日、テレビで聞きました。核兵器廃絶への要求は世代を超えた普遍性を持っていることが如実に現れています。
ブッシュ政権では、先制攻撃で使える核兵器開発を進めていたことに対して、オバマ大統領はプラハでの演説で「核兵器のない世界を」ということを訴えました。いろいろな現実が反映しているのでしょうけれども、オバマ大統領の「私が生きているうちに核兵器を廃絶するのは無理でしょう」という部分には、私はまったく同意できませんでした。
今年、原水爆世界大会に国連事務総長・パンギムン氏が「被爆者が生きているうちに核兵器廃絶を」ということを公式の場で訴えたのは、歴史上画期的なことです。長年の運動と世論が核兵器固執勢力を包囲し追い詰め、それだけではなく核兵器廃絶をいつか出来れば良いというのではなく、まだいつまでにという国際的目標が定まってはいないとはいえ、被爆者の高齢化を考慮すれば、核兵器廃絶を平和のためには差し迫った課題として世界で一連れられるところまで高めていきました。
それにしても、世界全体の傾向としては核兵器を廃絶していこうという流れになっているのに、日本の菅直人総理はいまだに、日米同盟絶対と核抑止力に固執しているありさまです。広島と長崎と二発も原子爆弾を落とされた国の政府首脳こそ核兵器廃絶の世界における最も強力な推進者となるのが本来当たり前です。なんとも恥ずかしい限りです。
日本国政府首脳の態度は非常に恥ずかしい限りですが、世界は日本国民の核兵器廃絶運動を敬意をもって見ています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-08-07/2010080704_02_0.html
私たち日本国民がやるべきこととしては、核抑止力に固執するような政治家を政治の表舞台から一人残らず退場させて二度と出てこれないようにすることです。国会でも、地方議会でも。
日本の極東の役割は批准しないことで大きくなったと思います。
中国、ロシアそしてアメリカへ根気よく核廃絶を訴えられる唯一の国だからです。
日本らしい調和外交を見せてくれれば……
(今すぐできるとは思っていませんが……)
と、期待しています。