日本では文化・芸術が政治とか社会の問題に関わることを毛嫌いする風潮が蔓延しているのか、芸能関係者が政治問題や社会問題にふれて発言するだけで道理と心のないバッシングが横行します。これは、非常に良くないことです。文化・芸術は、様々なことを表現する手段です。従って、文化・芸術関係に従事している人々が政治問題や社会問題に対して自らの思うところを絵画や音楽などの形で表現してもおかしくないはずです。芸能関係者が政治問題や社会問題に対して発言したからといって、このことで道理と心のないバッシングの横行する日本社会のあり方こそが異常だと、私たちは考えるべきなのです。
このブログ記事に貼り付けた動画は、フェイスブックで知ったことですが、ヨーロッパでは芸術が戦争と平和の問題に正面から向き合っています。文化・芸術は、社会が豊かで平和であってこそ発展するのです。社会において貧困が蔓延していけば、貧しさのために文化・芸術に触れる人が限られて裾野が狭くなっていくし、戦争が起きれば、言論・表現の自由が著しく損なわれていき、やはり裾野が狭く且つ歪んでしまいます。従って、文化・芸術に関係している人々が戦争と平和の問題に正面から向き合い発信することは極めて自然なことです。