のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

セバスチャンと再開

2006-08-30 | 仲間
「セバスチャン、今駐車しているところだからすぐ来るよ。」とジュリが言ってから彼に会うまでどれだけ時間が掛かったことでしょう。ようやく会えました。彼に会うのは5月の休みにケベックに遊びに行った時以来です。サンディエゴまで演技をしに行きその帰りに寄ったとのこと。あの時と変わりなく元気で、もしかしたらそのときより生き生きとしていたかもしれません。今、もっと好きなことができているのでそれが現れているのでしょう。
 ちなみにセバスチャンはサーカスのアーティスト。頭にふたつ角を髪の毛で作っていてプチデビルといっています。私より背は低いですが全身が筋肉の塊のような身体つきで軽々と私のことを持ち上げられるぐらいです。KAに出ているときはヒトデとの演技やクライムで特にそのキャラクターを発揮していました。
(偶然、KAでヒトデと遊んでいる彼を見つけたのでこちらをご覧下さい。http://www.mgmgrand.com/ka/)グランドキャニオンのコロラド河を一緒に渡った仲間でもあります。
 来年は台湾に行く予定があるとか。帰りに是非日本に寄りたいそうです。そのときが私の休暇と重なることを願います。彼にもたくさんお世話になりましたから。

ホットデート

2006-08-25 | 仲間
 フィジオ(身体を診てくれるところ)のトレーナーが怪我をしていて、彼が戻れる日まで新しいトレーナーが来てくれています。まゆみさん。丁度大学院を終え、日本に帰ろうと思ったところでこの話があり、残ることにしたそうです。
 今の彼女だけを見ているととても信じられないことですが、大学院の2年間は辛くて辛くて笑顔もなく日本に帰ることだけを考えていたと言います。そして今の仕事は「もう一回言っていいですか、本当に楽しい!!!」その明るさはフィジオに来るアーティスト達に光を与えてくれています。
 今日は彼女と、いつもの居酒屋に行きました。彼女いわく「今日はホットデートですよ!!!」話をしていると考え方や価値観が似ていることがわかり嬉しくなりました。いつまで彼女がここにいられるのかわかりませんが一緒に居られるこのときを楽しみたいと思います。

行ってらっしゃい

2006-08-12 | 仲間
「ここでバトンを練習する姿もトレーニングに励む姿も、もう見ることはないんだ。それにここで『行ってらっしゃい。』ということもないんだ。カウンセラーの息子役を代役する時は来ないから、今日は来ないんだ・・・」そう思いながらビーチのシーンの時にトレーニングルームにいるとフグが現れ、衣装を少し整えて『いってきます!』と日本語で言いながら出て行きました。これが彼の思いやり。涙が出ました。

 最後にカウンセラーの息子が火薬を投げる時、今日はしっかり彼の姿を見てしまいました。そして涙がボロボロと。この姿も今日が最後になるわけです。花火を見ながら今日は言葉が出ず涙だけがボロボロとこぼれていました。
 
なぜか親しい友達から去っていきます。さりげなく大きく助けてくれる友達から去っていきます。「あなたはその助けがなくても生きていけるだけ強くなったよ。」と言われているかのように。

 いただいたことで学んだ心遣いが私もさりげなくできますように、出会えたことに感謝して強く優しく生きていけますように。
 
 彼の新たな旅立ちに心を込めて「行ってらっしゃい。」

努力賞

2006-08-11 | 仲間
 フグにバトンを教え始めたのはいつのころだったのでしょう。去年の8月にグランドキャニオンをキャンプをしながら北側から南側へ歩いた帰りの車の中で、彼はこれを言うのは少し恥ずかしいのだけど・・・といいながらバトンへの思いを話してくれました。そして「バトンはこのショーの象徴の気がする。」と言ってくれたのです。その後、彼は稲垣正司くんのバトンを手にすることができ、そのバトンを使い練習を始めました。はじめは彼の彼女メラニと週に一回のレッスン、メラニがモントリオールに戻ってからは個人レッスンで。

 彼は決して器用ではありません。感ではなく頭を使う人。理屈がわかりたい人。つまり私に似ているタイプ。彼または彼らの質問攻めに一つ一つ答えるのが楽しくて、それに素直に応えてできた時の彼らの驚きや喜びの顔を見るのが面白くて、一生懸命に練習する姿を見るのが嬉しくて、このレッスンの時間は大好きでした。そして彼らはショーをしている途中の空いた時間にも練習するほど真剣で、週に一回のレッスンを大切にしているのが良くわかりました。

 私がトレーニングルームにいるとフグが来てリバースフィッシュテールの練習を始めました。近くに行って「もし良かったら今から始めるよ。」と言うと「え、まだ30分も早いのに?」と嬉しそうに微笑みました。それから時間が経つのは早くて、私達は一時間、ずーっとリバースフィッシュテールに興じていました。そして、その一時間がフグとの最後のレッスンとなりました。

 私は努力賞の賞状を作り彼に授与しました。いろいろなことに感謝して・・・

ゆうちゃんのお蔭で

2006-08-09 | 仲間
ゆうちゃんが古谷野先生とここに来てくれたのはつい最近のことです。そのときに親しくしてくれた友達に金メダルの報告をしました。それぞれが本当に喜んでくれて私もまた嬉しくなりました。特にクーンは自分が国際大会で金メダルととったことがあるからでしょう、感慨深くみんなの反応とは少し違いました。そして「応援のメッセージ送ったみんなでお祝いのメッセージも送ろうよ!」と言ってくれたのです。応援のメッセージはフグが思いつきみんなで寄せ書きをしてファックスをしました。そして今度はクーンが。早速用紙を用意してみんなにお願いすると快くそして心からメッセージを書いてくれました。温かい仲間に囲まれていることに改めて幸せを感じ胸がいっぱいになりました。