のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

九州から三十八名のみなさん

2013-02-19 | KA
 アパートの桜が一輪咲いていました。風が少しある、少し寒い日。
 ショーが始まる前の六時頃、アーティスティックコーディネイターから、キャプティビティの場面を短くするように言われました。以前同じように言われ短くしたので、確認で聞き直しましたが、短くと。自分の気持ちを表現するのに、そのほんの数秒は必要なのですが、彼女にはそれが必要ではないようです。衝撃で、身体が硬直していくのが分かりました。
 双子の男の子役のシェリーと話すと、彼女は先週にも言われていたそうで、だから急いでいたのかと分かりました。彼女は、「ショーは長くなっているのは分かるけれど、それは違う場面が長くなってしまったからで、私達にしわ寄せがくるのは納得がいかない。それに、前に短くしたのに」。とても不満そうでした。早送りのようにしたらおかしいですし、ショーをしながら考えることになりました。
 アーチャーズデンの後、彼女が一部を変更しようとアイディアを出してくれ、やってみることにしました。私は、そのことばかり考えていて、緊張していました。
 双子の男の子とのやり取りを短くして、フルートがしっかり手に入っていなかったので、危ない感じでしたが、何とかなりました。その後時間を削ることだけ考えて、フルートの確認などするのがいつも通りにいかず、落ち着かないまま演技を始めることになってしまいました。
 このショーに、オーストラリアのサーカスの方がいらして下さっていました。グリーンルームと呼ばれるところでショーの後にお話する機会がありましたが、私は余裕がなく、通り掛かりに一人の方に握手を求められ、その方とお話するだけでした。
 その後二人のアーティストから、サーカスのみなさんが会いたがっていたと教えて頂き、そのサーカスにもバトントワラーが居ることを知りました。
 アーティスティックコーディネイターは、キャプティビティをご覧になっていたそうで、短くしたところは良いとのことですが、シェリーと私が思うには、彼女はモニターからご覧になっていたのではないかと。モニターでは、時間の短さは分かっても、光の加減でほとんど演技は見えません。二人で、客席からご覧頂きたいと話していました。
 二回目のショー、一番目の出番が終わり移動する時に、またふくらはぎを痛めました。今までより少し低めの位置で、足首をほんの少し底屈させるだけでも痛むので、走るどころか歩くのも大変でした。一回目は週頭でしたので、様子をみながら慎重に行いましたが、二回目は三十八名のお客様を迎えていることもあり、もう少し使ってみようと思っていました。でも、それも出来ず、演技も短くしなければならず、神経を使いました。
 三十八名のお客様は、フロリダでのバトンの大会後に立ち寄って下さいました。私が大会に出ていた時と同時期に大会に出ていた選手や、公演の時にご一緒した方などもいらして下さっていて、思い掛けない嬉しい再会もありました。舞台裏をご案内し、私が説明を忘れたところなどは、以前ご覧になったことのある先生が質問をするような形で補って下さるお心遣い。また、私が選手であった頃のことなど知らないまだ若い生徒のみなさんに、バトンの世界大会の歴史を話す姿を見、素敵な先生に教えて頂ける生徒のみなさんは幸せだと思いました。本日フロリダからご到着。そして、もう数時間後には出発ということで、本当にKAのためだけにラスベガスにいらして下さいました。感謝致します。
     

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