のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

"O"の舞台裏

2007-02-25 | Cirque du Soleil
 『希望したアーティストが希望したショーに行って舞台裏を見られる』という企画を、“LOVE”を除くラスベガスにあるシルクドソレイユのショーの間でやっています。今日はアナトリと私の番、“O”に行ってきました。
 まずはコーチの方に案内されてなんと水中が見えるところへ。こんなところへ来られるとは思ってもいなかったので大感激。水族館のようになっています。もともとクラウンのアナトリは普段も面白い人なので、いろいろと興味があり、二人していろいろなことをコーチの方に質問して感心して水中を眺めました。
 水中での酸素の補給の仕方など話には聞いてましたが、実際に見るのはやはり違います。ダイバーの人に集まってくるアーティストはまるでえさに群がる魚のようでした。水中での衣装の早替えもその場で見られました。客席からは水の上に浮かぶように見えるアーティストは下でスイマーの人がチームになって土台を作って持ち上げているのでした。そう、赤いカーテンが水に浮かぶ秘密も見ることができました。
 その後ステージマネージャーの方の案内で舞台上手の袖に行きました。当たり前のことですがどこもびしょびしょしています。舞台を眺めながら立っていると、たくさんのアーティストが声を掛けてくれました。背の高いキャラクターからは舞台で使った生花の赤のガーベラを頂きました。ふと気付くと誰かがそこに座っていて恐る恐る声をかけてみたら扇子を持って踊るダンサーでした。私の大好きなダンスの場面。握手をしていただき大感激。かなこさんは「これからお葬式なんです。」といって黒い衣装を身に着けて来てくれました。そんな場面があったことは知りませんでした。「“家”を見たい。」というアナトリの希望で“家”のほうに行くと今から“家”が舞台に出て行くところでした。屋根を触っているとアナトリが何かステージテクニシャンに言い、私たちは“家”が出発するときに押す作業をさせていただきました。参加できたことに大感激。
 舞台の後ろに行ったときはもちろんお客さんから見えてはいないのですが、影になって見えているかのように私たちは踊りながら白いカーテンの後ろを移動しました。中央に行くとステージマネージャーが白いカーテンが左右に開かないようにつかみました。「僕たちそれできるよね。」また参加させていただきました。カーテンを持つときに「あとでここから舞台が下りていくから気を付けてね。」といわれていたのにすっかり忘れていて、しばらくするとつま先が載っていた部分は下がっていき、もう少しで水の中に入ってしまうところでした。
 舞台下手に行きました。今日チャイニーズニューイヤーのイベントで会ったステージテクニシャンのスターリンに会いました。実はそのとき彼に誘われて二人で金魚釣りをして、私は今日から二匹の金魚を飼うことになりました。その後みほさんにお会いしました。私が水の中を観ているとき、みほさんはその前を通り過ぎていたそうですが、二人とも気付きませんでした。かなこさんがもう一度来て話をしました。彼女は本当に楽しく舞台に立っているのがわかりました。
 よく考えるとKAにはこういう舞台袖はなく、舞台の見えない、見えても少しの狭いところで待っています。自分がショーに出るというときは集中して緊張していることもあるのでしょう、“O”の舞台裏は全く違う雰囲気に感じました。
 ショーの間中、誰もがニコニコしていて、アナトリの面白さも加わり、あっという間に楽しい時間が過ぎていってしまいました。今日はステージマネージャーの人数が足りずに上に行くことができませんでした。許されるのならもう一度来たいです。そして、次に客席からこのショーを観るときはまた違った観方が出来るのでそれも楽しみです。

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