寒くなると膝が恋しい猫

朝、猫がにゃ～にゃ～と抗議の声をあげてまとわりついてきた。
餌はやった。
いったいなんなんだ？
このうるさいのは！

息子も寒いのだろう。
エアコンの噴出し口の下に陣取って
トーストを食べ始めた。

おおおっ
この秋初の朝のお膝乗りはなんと息子の膝。
夫の生前はずっと夫の膝だった。

寒いと言って文句を言っていたのか。

息子はこのふぃんふぃんが大好きなんだけど、
大学時代の帰省時には
カァー！フゥーゥゥゥ・・・
と相当あやしまれ、嫌われていた。

最近もヨシヨシしようと
おそるおそる手を出したら猫パンチをくらった事がある。
きらわれないかな？と言う不安な気持が
猫に警戒心を起させるみたい。

しかしね、
母の居ない時は餌をもらうのはこの人しかいない。
ようやく、この人は良い人だと分かったらしい。

どことなし息子が得意気。

ふぃんふぃんも
トーストのバターをねだってちょっぴり舐めさせてもらい
膝の上で満足気にお顔洗い。

こわすぎるくらいのどかな朝だった。