ひとを“嫌う”ということ角川書店このアイテムの詳細を見る |
キライな人がいっぱい居る。
キライだけど逃げられない避けられない
職場のあの人この人。
血族、姻族のあの人この人。
怒りの本に続いて『嫌う』と言う感情について
中島氏の切り口に大いに興味を持ってページをめくった。
好きがあれば嫌いもある。どちらの感情も自然なのだから、
嫌いを封じ込めず、罪悪感や負の気持を持つことなく
人生の深み、妙味としようじゃないのって
提案になんとなく胸のつっかえが降りる。
嫌いの原因分析をすると自分自身を知ることにもなる。
自分だって誰かが嫌っている。
自分だって嫌っているのに、
嫌われていることに傷つくこともあるまいと
私は思う。
みんなに好かれようと言う無駄な努力は
逆にケッって気分にさせる。
最後に人間嫌いの自己嫌悪についてのくだりは
息子の気持を覗いているようだった。
自己嫌悪における自己愛。
自分は傷つきたくないから攻撃的に自分が嫌われる前に人を嫌う。
このあたりは『孤独について』に詳しく書いてあるそうな。
当分、中島義道と言うおそらく変人?にハマリそう。