陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

幸齢者さま

2007-05-20 07:11:35 | Weblog
あるできごとから叱責を受けて
我が職場倫理に疑問を持ってから
急に仕事への意欲を失った。

職場で取っているメディカルレビュー社の隔月刊誌「介護支援専門員」5月号を
スミからスミまで読んで時間をつぶした。
いつも読む暇もなく2ヶ月が過ぎで次号がやってきて、誰も手にしない積読雑誌だ。

島根県隠岐の中で一番小さい観光地化されていない知夫里(ちぶり)島にある
NPO法人なごみ里の記事が載っていた。

人口740人。牛500頭、たぬき2000匹の島で
『島で死にたい』と言う人に答えてできた『家』だ。
介護保険上は訪問介護のみの報酬で、あとは無償と言う。
職員給与は最低賃金すれすれ。

職員6人と8人のボランテイィアで
4人の方を24時間体制で支えている。

家族のように時間を共にする。
その人の望む幸せな死を実現するのだそうだ。

医療専門職は看護師ひとりなく
看取りを行っていると言う。
命がけの漁師という職業の多いこの島では、
死を受け入れて凛として生きる文化があると言う。

このなごみの里の設立者柴田久美子さんの言葉が
いくつか挙げられていた。

 命のバトン
 
 ありがとうは祈りの言葉

そして

 高齢者は
 最もエネルギーに満ちた人であり
 『幸齢者』

スタッフは玄関に入る時
『こんな私でいいですカ?』と自問自答して入ると言う。

柴田さんがスタッフに注意するのは5つだけ

 1 ハイと言う素直な心

 2 挨拶をする

 3 履物をそろえる

 4 うそをつかない

 5 悪口は言わない聞かない

これだけできれば誰だって幸齢者のそばに行くことが出来る。
私…
そばにも近寄れない。

行き詰った気持には自己欺瞞が満ちていなかったか?
まだ仕事に就いて1年。
何かが少し見えるまで、せめて3年はガマンしようかな?