家族のわがままに振り回されて

福祉の視点がない経営母体のアラばかりみえていた１年が過ぎて
金儲け至上主義のおこぼれで生きる糧をもらっている自分がイヤで
ちっとも仕事に誇りが持てないで来た。

どうしようもない会社の体質は変えようがないけれど
もう少しマシな自分に成ることは出来る。

先輩の不作に嘆いていたけれど
社外に教えを乞う場所や人はある事に気が付いた。

介護保険が姨捨山支援のような
最悪のケースに振り回されてここ１０日あまり。

遠隔地にいる子どもたちが
とにかく自分に介護のババカードが回ってこないうように躍起になって
ころころ変わる勝手な介護サービスを突きつけてくる。
自分達の負担金額がより小さくなるように
実に細かな要求もしてくる。
子ども同志での意見の不一致、受け入れ施設の勝手な言い分。
どこもかしこも保身しかない。

ご本人はもう言われるがまま。
お家で過ごしたいという本当の思いからはどんどん遠くなる。
認知症を発症しての見守りのない独居は確かにむつかしいけれど。

あちらこちらとコンタクトを取り
知らなかった地域の施設の特徴を知り人を知った。
おかげで私の持ち駒リストが増えた。

１日に３回変わる家族の要求には
何事も迅速にテキパキこなす事が良いと思っていた
私の浅はかさを思い知らされた。
生来のおっちょこちょい何事も早計な私が
一呼吸待たないで事を大きくして
自分の首を絞めてしまったのだ。

自己覚知が足らなかった。
いわゆる困難ケースが
こうして新たな知識と人のつながりを増やしてゆく。
経験ってこう言うことを言うのかと改めて納得。

金儲けのつもりで介護に手を染めた会社で
『三年は我慢してみようかな』っと
真っ白になった頭で
結構、前向きな私になって週を終えた。

今日はおやすみ。
天気はよさそう。暑くなりそうだ。緑陰で読書でも。
リフレッシュ。リフレッシュ。