陽だまりのねごと

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母に襁褓をあてるとき―介護 闘いの日々の著者大臣に期待

2007-08-29 06:45:39 | Weblog

舛添要一厚生労働相の著書には
母に襁褓をあてるとき―介護 闘いの日々
痴呆の母を看取って
がある。

そういう経験から国会議員になったと語っておられ
今回も党の重要ポストから外れない
『アルツハイマーの人でもわかる』発言の人にも怒りをぶつけておられた。

著書はかなり古いというか、
介護保険がめまぐるしく変わりすぎというか
現介護状況にはもう合っていない。

良い方向に変革するのなら良いが
表向き
自立支援だの予防介護だのと
能書きは美しいが 
『いかに介護保険を使わない介護するか』と言う方向へ向いている。
つづまるところ
年金だけでなく介護保険も破たん寸前なのだ。

介護職の悲惨な報酬については
最近特集番組が組まれて広く広まってきた。

比較的報酬の高い介護支援専門員で年収300万前後。
公務員の知人から
「資格採って、しんどい仕事でお金にならないんだって」
などと言われたけれどその通りで
わが社は
入社から辞めるまで昇給なし、退職金なし。
ガソリンのすさまじい高騰にもかかわらず
車通勤の通勤費に変化なし。

現介護保険は
利用者を自立に向けて額面通り支援をして
介護状態でなくなられたら我ら介護支援専門員には
報酬が途絶えるしくみになっている。
介護サービス外の支援のお手伝いをしても
例えば住宅改修や配食サービスの役所との交渉、書類制作等
一切無報酬なのだ。
さらにこの世にないけれど必要と思われるサービスがあれば
市民運動をして要求することまでが介護支援専門員の仕事と謳ってある。

介護支援専門員は
利用者に介護サービスを使ってもらって初めて
介護保険から報酬がいただけるしくみになっている。

我らの仕事は半分はボランティアとして働く事を国は要求している。
かすみではお腹が空くのよ。おわかりでしょうか?

そして民間の会社としては
独立居宅支援事業所よりも併設事業所の数が多いが
併設の訪問介護も通所介護も福祉用具も
改正がある度にどんどん使わせない方向へ向かっているので
思いっきり減収。

 『不正受給のコムスンではないけれど』

が通所併設の我が社では合同の5分間社長訓話の中で5度も出た。
ついにデイサービスは元職カーセールスマン等が
介護職と営業を兼ねる事になった。
その分、通所利用者への介護は手薄にならざるを得ない。

 『もうからなければ会社の存続なし。』
 『みなさんのご協力を』

つづまるとこと
利用者本位を謳い、公正中立を謳い、利用者本位を謳った
介護支援計画は表向きで
しっかり会社のための営業活動に加担しないと
明日の給与はないと会社が言っているのだ。

最近、とみに仕事にヤル気が湧かない。
利用者本位は会社のためならず。
何度も私は会社から叱られる利用者本位を貫いたが
正義を語るに疲れ果てた。

コムスン一歩手前で処罰されるギリギリでないと
生き残れないような介護制度の刷新を

 母に襁褓をあてるとき―介護 闘いの日々
 痴呆の母を看取って

の著者舛添要一厚生労働相に期待したい。

介護される人にも介護をする人にも
快適なやさしい介護保険改革を望みます。

ただ、費用は消費税10%でも15%でもOKと言うのは困る。
国防だアメリカの支援だと巨額予算を使う
この国の
我々の生活自体が
中から壊れている方へお金が回らないんだろうか?

いずれにしても
いつまで内閣が持つのかな?と言うのはあるけどね。