![]() | ボロボロになった人へリリー・フランキー幻冬舎このアイテムの詳細を見る |
帰省した娘が置いていった文庫本の中の1冊。
リリー・フランキー『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
の人だと言う認識くらいしか持たないで、
題名に惹かれて読む気になった。
お疲れの人には短編が気楽に読めてお勧めなどと
小生意気なことを娘が言っていたが、
彼女もまた勤労のお疲れの日々を送っているのだろう。
著者も一回ボロボロになった事のある人だろうか?
母が読んでいるのを横目に見た息子が
テレビで本人を見たら、
おしゃれに決めているけどうんさくささが漂う雰囲気だったと言った。
話はどの話も
ボロボロになった人が主人公の
現実離れして奇想天外。
だけど、語りかけてくる真実がある。
自分が知らず知らずに縛って息苦しくして要るモノを
とっぱらったらどうよ?
ボロボロになっているのは
くだらない世間の価値観に合わない事を
つまはじきにされていると言う劣等感でもって
自分をおとしめているんじゃないか?
読み終わると
自分が狭いところでもがいてあがいているようで、
まぁ~気楽にいこかって気にさせてくれる。
これだけ性描写がある本を母娘で読むと言うのも
なかなかこっぱずかしいモノがないことなかった。
続けて息子も読みそうだなぁ~