16日の夜、たかつさんの大事な大事ないちかさんが逝ってしまった
介護が必要になってきたときいて、少しお手伝いに来たら
もう瀬戸際だった
最期の時そばにいれたけど
いつ居なくなったのか、わからなくて
たかつさんと蘇生を試みたり呼びかけている時は
呼びかけをやめてしまったら本当に終わってしまうと
わかっているのか
わからなくて呼ばずにはいれなかったのか
まだあったかくて
かわいいかわいいままのいちかさんで
認識も
感情も
目の前の事実に真っ白で
目の前の事実そのものも靄のようで
途方に暮れた
しばらく経ってから抱っこさせてもらったら
その体はかたくなっていて
いちかさんのかわいさがないことがわかった
険しくなっている
まだかわいいけど見た目はそのままなんだけど
直線的になっている
あのかわいさは、いちかさんがこの中に居たからなんだと知った
18日火葬すると聞いてよせてもらう
大事に整えられていて
まだまだかわいいかわいいあのいちかさんの体
命と別れて
ここに残った体とも別れないといけない
何度も何度も
こうやってしか知れないのか
お骨を拾って
頭の骨がきれいに残ったから
それでもまだかわいい
いちかさんだから、かわいい
いちかさんを知っているから、かわいい
愛情深い二人の家で
これでもかと愛を注がれて
別れを全力で嫌がられて
全うしていった
愛するて、こういうことだと、知った
