進行性核上性麻痺の夫を介護する60代の女性
中国地区の会員さんが作られた歌です
ご本人は素人なので恥ずかしいけどとおっしゃいますが、
患者家族には胸に迫るものがあります。
私のところへは40首余り送ってくださいましたが、
ご本人の了解をいただき、一部分ご紹介します。
今度交流会をするのに参加申し込みとともに、私に送られてきました。
誰にでも見せるものではないけど、あなたにはわかってもらえると思ってと。
読んでて、胸が詰まりました。
病名が分かってからの5年間をつづられたものです。
*****************************
・要介護3度の夫を受けて立つ 我の力量如何程有りや
・ここに来て夫にまさかのこの病 天は私に何を望むか
・支えつつ入浴終えて差し向う 夕餉の卓はひと際和む
・手直しのエプロン着けて食す夫 難有りながら舌鼓鳴る
・病む手持て畑の草引く夫の背に 農の誇りは尚も満ちおり
・授かりし夫の病を友とする 誓いし心今日は乱れて
・久々にバリ当てて整えし 夫の横顔少年の笑み
・何故の試練なのかと思うほど 介護の道はやさしからざり
・病得て耕作休みし田に立てる 夫の胸中計り難しや
・噛んで呑むただそれだけが何故できぬ 朝昼夕に「噛んでよ呑んでよ」
・ショートステイほっとしつつも一人居の 部屋の広きにしばし戸惑う
・課せられた使命だなどと胸張らず 夫の看とりはマイペース
・「お父さん!」大声かけても眼を開けぬ 冷たきタオル押し当ててみる
・旨いともそうでないとも言えぬ夫 眼差し緩む夕餉の秋刀魚
・もう一歩あと一足と寄り添いて 食卓に着く今日もできたね
・介護5度身障1級あなた様 お仕えできてわたし幸せ
中国地区の会員さんが作られた歌です
ご本人は素人なので恥ずかしいけどとおっしゃいますが、
患者家族には胸に迫るものがあります。
私のところへは40首余り送ってくださいましたが、
ご本人の了解をいただき、一部分ご紹介します。
今度交流会をするのに参加申し込みとともに、私に送られてきました。
誰にでも見せるものではないけど、あなたにはわかってもらえると思ってと。
読んでて、胸が詰まりました。
病名が分かってからの5年間をつづられたものです。
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・要介護3度の夫を受けて立つ 我の力量如何程有りや
・ここに来て夫にまさかのこの病 天は私に何を望むか
・支えつつ入浴終えて差し向う 夕餉の卓はひと際和む
・手直しのエプロン着けて食す夫 難有りながら舌鼓鳴る
・病む手持て畑の草引く夫の背に 農の誇りは尚も満ちおり
・授かりし夫の病を友とする 誓いし心今日は乱れて
・久々にバリ当てて整えし 夫の横顔少年の笑み
・何故の試練なのかと思うほど 介護の道はやさしからざり
・病得て耕作休みし田に立てる 夫の胸中計り難しや
・噛んで呑むただそれだけが何故できぬ 朝昼夕に「噛んでよ呑んでよ」
・ショートステイほっとしつつも一人居の 部屋の広きにしばし戸惑う
・課せられた使命だなどと胸張らず 夫の看とりはマイペース
・「お父さん!」大声かけても眼を開けぬ 冷たきタオル押し当ててみる
・旨いともそうでないとも言えぬ夫 眼差し緩む夕餉の秋刀魚
・もう一歩あと一足と寄り添いて 食卓に着く今日もできたね
・介護5度身障1級あなた様 お仕えできてわたし幸せ