選挙は終わった。結果は、自民 291 公明 35 民主 73 維新 41 次世代 2 共産 21 生活 2 社民 2 改革 0 幸福 0 諸・無 9 であった。国民は安定政権を望んだのだろう。
不祥事で話題になった元・経済産業大臣 小渕優子、元・法務大臣 松島みどりの両氏および大阪1区に鞍替え立候補した自民・佐藤ゆかり氏は当選。
民主党の海江田代表、元みんなの党代表の渡辺喜美氏、次世代の党・山田幹事長、生活の党の森裕子氏は落選。
今日の【【産経抄】は「尖閣諸島周辺海域では、すでに中国公船の領海侵入が常態化している。安全保障をめぐる一連の改革と地球儀外交を同時に進めてきた安倍政権でなくては、中国の攻勢に立ち向かえない。そんな認識の広がりが、自民党を勝利に導いたと小欄は見る」とあった。
「国政を委ねられる政党」と国民の大多数が判断したことに間違いはない。
自民勝利は中国のおかげ 12月15日 【産経抄】
1984年の秋、2期目をめざすレーガン米大統領は、選挙戦を有利に進めていた。ただ陣営では、73歳という年齢が気がかりだった。対する民主党のモンデール候補は、56歳の若さである。
▼「年齢はハンディキャップになるか」。モンデール氏との討論会で、司会者に聞かれたレーガン大統領はこう答えた。「私は政治目的のために、ライバルの若さや経験不足を利用するつもりはありません」。聴衆は爆笑する。この瞬間、レーガン大統領は勝利を確信したという(『レーガン』村田晃嗣(こうじ)著、中公新書)。
▼きのう投開票が行われた衆院選で、自民党は圧勝した。勝因はなんだろう。もともと与党陣営は、万全の態勢だったわけではない。「レーガノミクス」をもじった「アベノミクス」は、道半ばである。株価は上がり、雇用は拡大したものの、格差拡大の批判も根強い。麻生太郎財務相の失言もあった。
▼安倍晋三首相の後押しをしたのは、実は中国ではないか。習近平国家主席は13日、南京事件追悼式典で、「30万殺害」というありえない数字を再び持ち出してきた。来年を「抗日戦争勝利70年」と位置づける中国は韓国と連携して、より過激な「歴史戦」を仕掛ける構えだ。
▼尖閣諸島周辺海域では、すでに中国公船の領海侵入が常態化している。安全保障をめぐる一連の改革と地球儀外交を同時に進めてきた安倍政権でなくては、中国の攻勢に立ち向かえない。そんな認識の広がりが、自民党を勝利に導いたと小欄は見る。