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トキ 「純野生」3羽目誕生 佐渡

2016-04-30 18:17:06 | 日記

 環境省は30日、新潟県佐渡市で、いずれも野生下で生まれた国の特別天然記念物トキのペアに新たにひなが誕生したことを確認したと明らかにした。「純野生」のひなは3羽目。このうち、別のペアに生まれた1羽目は姿が見えず、死んだとみられている。

 

 環境省によると、新たに誕生が確認されたひなは30日午前、28日に確認された2羽目のひなとともに巣の上に頭を出している様子が観察された。ふ化は26〜30日とみられる。親のペアはいずれも足輪がなく年齢は不明。

 一方、21日に純野生として40年ぶりの誕生が確認された1羽目の親のペアは、ひなの姿が見えなくなった28日以降も抱卵を続けていたが、30日にはやめていた。(共同)

毎日新聞2016年4月30日 


(所感)

「世界の野生トラが百年ぶりに増加、5年で20%増」と2016/4/24 日経電子版 ナショジオに記事があった。保護すれば増えるのだなー。朱鷺やトラの餌になるものがあるのだなー。

純日本犬を見る機会が少なくなった。縫いぐるみのような外来種の超小型犬ばかりが目に入る。凛として気高い風格の純日本犬(純日本犬は天然記念物に指定されている)を見たいなあー。

成犬になった純日本犬の譲渡は難しい。主人以外の人に慣れて付き従うことは殆どない。

純日本犬 下記の6犬種

犬種 型 天然記念物への指定年月日
秋田犬 大型 1931年(昭和6年)7月31日
甲斐犬 中型 1934年(昭和9年)1月22日
紀州犬 中型 1934年(昭和9年)5月1日
柴犬 小型 1936年(昭和11年)12月16日
四国犬 中型 1937年(昭和12年)6月15日
北海道犬 中型 1937年(昭和12年)12月21日

代々その土地で飼われ、他 にみられない特徴をもつ種類の犬(地犬)、例えば、石川、富山、福井にいた「越の犬」など。その純血種は絶えた(ウイキペディア)そうだが、純血種でなくてもいいから保存して欲しいものだ。

 

 

 ようやくトラの明るいニュースが届いた。世界自然保護基金(WWF)の最新の調査により、主としてインド、ロシア、ネパールでの保護活動が実を結び、世界の野生のトラの個体数がここ数年大幅に増加していることが報告された。この報告は、絶滅危惧種であるトラの保護活動を推進するための各国閣僚による会合に先立ち、発表された。

  2010年に3200頭だった野生のトラは、現在3890頭まで増えているという。2022年までにトラの生息数を倍増させる計画に各国が歴史的合意をした2010年以来、目標達成に向け、各国が順調に活動を続けているようだ。世界のトラの個体数が増加したのは、100余年ぶりとなる。

 「私たちはこの数に良い意味で驚きました。ここまで回復してきたのは保護活動のおかげです」と語るのは、WWF保全部門 上級副代表のジネット・ヘムリー氏だ。

  保全部門がまとめたのは、インドやバングラデシュなど各国が実施した厳密な調査結果、ならびに生物多様性保全の世界的権威、国際自然保護連合(IUCN)の委嘱を受け独立した研究活動をする科学者が試算したデータだ。データを集計するには、中国、インドネシア、マレーシア、ミャンマーなど、公式にトラの調査が行われていない国々のデータも不可欠だ。

 「今回の報告は大きなはずみにはなりますが、回復への道筋が安定したと考えている人には釘を刺しておきたい」そう語るのは、ナショナル ジオグラフィック協会の大型ネコ科動物保護プロジェクト「ビッグキャッツ・イニシアティブ」の責任者、ルーク・ダラー氏だ。「依然として絶滅危惧種であることに変わりなく、世界規模での生息数減少の危険も残っているのです」

 

■インド、トラ保全への投資が成功

 

 トラの個体数増加が見られたのはインドとロシアの2カ国だった。ダラー氏によると、両国に対して、ナショナル ジオグラフィック協会の「ビッグキャッツ・イニシアティブ」プロジェクトは研究活動と保護プロジェクトへの資金提供を行っている。

  世界のトラの3分の2が生息するインドでは、過去5年で1706頭から2226頭に増えている。同国は、密猟のパトロールを強化し、農民や村人がトラによって負傷したり死亡したりすると、報復として殺さないように補償してきた。さらにインドは、トラ保護区の観光事業が持続するように助成を行っている。これが成功モデルとなり、インド当局は保護活動の範囲を広げようと協議中だ。

 「インドはトラという前例のない資源に投資をしましたが、今やその投資が元を取れるとわかったのです」と、ヘムリー氏。

  同様の状況は、ネパールでも見られる。ネパールのトラは、密猟を取り締まったおかげで60パーセント回復し、198頭に達している。ヘムリー氏によると、各国政府の断固たる取り組みのおかげで、トラの増加はロシア(360頭から443頭)や、ブータン(75頭から103頭)でも見られる。

 

■問題を抱える地域

 

 一方、バングラデシュでは440頭から106頭に減っている。だがヘムリー氏は、実際に減ったのではなく、新政権が正確な頭数を調べきれていない可能性が高いと考えている。

  今回の報告で、野生のトラの個体数が少ない生息地とされているのが、7頭の中国、5頭のベトナム、2頭のラオス、そして0頭のカンボジアだ。そうした国では「もはや手遅れです」とダラー氏は言い、「だからといって見限るわけにはいきません」と付け加える。

 トラの長期的な生息の鍵を握るのはインドネシアとマレーシアだ、とヘムリー氏は言う。だが、両国の頭痛の種は、密猟と違法な土地開発でトラの生息地が損なわれていることだ。両国とも全国的な調査は行っていないが、インドネシアの個体数は371頭、マレーシアは250頭前後だと見られる。

  トラを使った商品の取引はほとんどの国で禁じられているが、依然として闇市場での取引は行われている。トラの個体数を安定させるためには、トラの毛皮やその他の部位を欲しがるアジア、特に中国での取引を削減する必要がある、と報告書は指摘する。WWFなどの機関は、啓発キャンペーンを行っているほか、密売人の摘発を強化している。

  ヘムリー氏によると、インドとネパールは、国境をまたいで協力するようになったこともあり、密輸されるトラの数を減らしている。

  自然保護活動家たちは、トラが原料の薬を減らすよう中国伝統医学の指導者に働きかけてきた。ところがその一方で、中国に新たな闇市場ができ、トラを原料にしたシャンプーや強壮剤、装飾品が取引されている。

  インドの事例は、トラへの影響を最小限に留めながらも人間にもメリットのある土地開発ができることを示している。トラ保護区を迂回する道路を作り、保護区内のトラの移動を妨げず、人がトラと遭遇する危険を減らすようにトンネルや高架橋を設計した。

  全体として見れば、ささやかな希望が1つ見えたということだ、とヘムリー氏は語る。「トラの数が増えているのは明らかですが、この先の道のりはまだ長い」

  その第1段階として、インドで開催予定の第3回トラ保全アジア閣僚僚会議(AMCTC)で各国指導者が「倍増実現」に向けた公約をする、とルーク・ダラー氏は言う。各国間での協力はプラスになる。他の問題での協力に向けた架け橋にもなるからだ、とダラー氏。「自然を守ることは、多くの場合、私たちは自分自身も守ることになるんです」

 

(文 Brian Clark Howard、訳 倉田真木、日経ナショナル ジオグラフィック社)

 

[ナショナル ジオグラフィック ニュース 2016年4月13日付]



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