勝てる読書 (14歳の世渡り術) 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2009-01-23 |
図書館の、こども室の本を物色するのも、前から好き。
そこでこの間見つけたのが、この本です。
以前この著者の『正直書評。』を読んでいたので、はたして、少年少女向けには、どんな本の紹介をするのかなぁ、と、興味を持って読みました。
すると。大人向けの本とほとんど変わりがない\(◎o◎)/!
“14歳の世渡り術”というシリーズ本の一冊で、14歳に向けた書評本なので、まぁ、そのくらいの年になればもう、大人の理解できる本はたいがい同じようにわかるよね、とは思いますが。
本の世界を宇宙になぞらえ、ジャンル分けは星座にたとえて、“ガイド座”“キモメン座”なんていうのから始まって、“中2病座”“前を向いて歩こう座”で終わる12章構成。(ジャンルの分け方も個性的)
とにかく性のことや死のことについての本もしっかり紹介していて、やはり私がガツン、ときたのは死にかかわる本についての章“デス座”。
けれど、良くも悪くも思春期のいっぱいつまった本を紹介した“中2病座”や、明日を信じたくなる本を集めた最終章“前を向いて歩こう座”の終盤戦までたどり着くと、ああ、やっぱりこれは14歳のための本だ、とふに落ちたりします。
熱くてピュアで、真摯なメッセージにちょっと感動する。
ずいぶん遠くに来てしまったけれど、14歳の少年少女が見あげる星(本)はどんなだろう、と、こっそり考えてしまいました。