床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫) 価格:¥ 714(税込) 発売日:2000-09 |
前回の記事は、『借りぐらしのアリエッティ』の感想・シリアス編だったので、今回はミーハー編で。
劇場には母と観に行きました。
母はもともとジブリのアニメが好きで、近所の仲の良い奥さんと、『千と千尋の神隠し』に行ったこともあります。
でもそのときに、まだ観ていない私に、「ハクって男の子が出てきてね、綺麗な男の子。それがね……」と、止める間もなくオチまで語ってしまい、私はちと怒ったことがありました。
(母は物語のオチを語ってはいけない、ましてやミステリやサスペンスの犯人を先に言ってはいけない、ということをいまいち理解できないタイプなのです)
そのお返しをしたわけではないのですが、私は母に、事前に何も教えませんでした。
母はだから、ジブリの新作アニメ、という知識しかなく、どんな話かは全く知らずにいたそうです。
あとで言っていました。「紫蘇の穂を背負ってささっと動くものを見たとき、なんだろう、って思ったんだよ。小さい人だなんて、思いもしなかったから」
なるほど、母は作中の少年と同じ驚きを味わったんだな、羨ましいなと思ったけれど、母にしてみれば、教えてもらった方が良かったのかもしれない
ともかく、観た後、母は烏が憎たらしかったとか猫の声が気に入らないとか彼女らしいシンプル&ストレートな意見を言っていたのですが、ふたりで共通していたお気に入りポイントは、小人たちの使う道具や、ドールハウスの小物の可愛さ!
もともと、ミニチュアが私は非常に好きなのです。ミニチュアフードの本や、ドールハウスの本も持っている。小さなティーセットなんて、見ただけでキュンとする。アリエッティのお母さんの気持ちが分かります。
枕草子を少女の時に読んで、“小さきものはみなうつくし”という言葉に共感した私は、人形そのものは苦手だけれど、精巧なドールハウスは憧れのアイテムなのです。
でも、実際に観た子どもさんは、アリエッティに感情移入するから、彼女からみた様々なものの巨大さこそ、心を動かされたかもしれない。
私もそんな目で観たかったな。ちょっと残念。
でも、母に最後に、「どうだった?」と聞くと、にっこりして「面白かった!」と言っていたので、まずは満足でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます