これはタイトル通り、鳥を中心にした生きものの面白エピソードのエッセイ・コミック。
でも10巻目になる今回ともなると、ひょうひょうとした作者の生活が、テーマとしてあざやかに立ち上がってきます。
とりぱん(10) (ワイドKCモーニング) 価格:¥ 620(税込) 発売日:2010-11-22 |
帯にある通り、女性のひとり暮らしとしてはすこしオヤジっぽくもあります。おひとり様を真っ向から楽しんでいる、いや、そもそも、“おひとり様”なんて概念から外れているところが魅力です。
とくに衣食住に贅沢せず、つつましやかに(なおかつ愉快に)暮しながら、それに満足している雰囲気があります。
冒頭のカラーページで想像上の旅でモルジブに行くエピソードがあり、そんなのを見ていると、けっこうこれで豊かな生活なのだな、と思えてくる。
とくにそれを象徴しているのは巻末の『メイキング・オブ・とりぱん』です。のんびりしすぎだろ!と突っ込みたくなる一方で、こういう余裕の中から、面白さ、楽しさ、そしてちょっぴりの抒情、も生まれてくるのだなと実感できます。
前回9巻の方が個人的に好きだけど、今回笑えるエピソードが多く、鳥だけじゃない登場キャラクターの楽しい。
祝10巻!これからもこののほほんワイルドライフを追体験したいな、と思っています。
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